本書の内容
音読で産前知育、元気ないい子が生まれる!
俳句・和歌から詩、童謡、小説まで、さまざまな日本の名文を声に出して読んで、お腹の赤ちゃんとコミュニケーション! すべて読み仮名が振ってあるため読みやすく、楽しいイラストも盛りだくさん!
「胎教」とはおなかの赤ちゃんとのコミュニケーションをとること。例えば歌をうたったり、絵本の読み聞かせをしたり、話しかけたりすることがよく挙げられます。そうすることで、親としての自覚が芽生えたり、リラックスして心が安定し、おなかの赤ちゃんもすこやかに発育する効果があります。おなかに赤ちゃんのいるお母さんだけでなく、お父さんやまわりで一緒に過ごす大人たちが声をかけてあげることなども、もちろん胎教です。
特に妊娠24週ごろ(およそ5ヶ月)には、赤ちゃんの聴覚が発達し、子宮の外の音も聴こえるようになる時期。
おなかの中でお母さんの声をたくさん聴くことが、生まれた後の言語習得を促すのに大切であると、科学的にも証明されています。
ぜひいろいろな感情と一緒に、美しい日本語、おもしろい日本語、むかしの日本語などを声に出して読み、赤ちゃんと楽しんでください。
そしてぜひ、赤ちゃんが生まれた後も、続けて一緒に読んでみてください。おなかの中にいた頃から何度も繰り返し聞いた言葉や文章は、きっとかれらの頭や心の中に残ることになるでしょう。
目 次
【収録作品】
万葉集/古今和歌集/「竹」萩原朔太郎/「道程」高村光太郎/「赤い鳥小鳥」北原白秋/『風の又三郎』宮澤賢治/「ア、秋」太宰治/『雪の障子』島崎藤村/『手袋を買いに』『ごん狐』新美南吉/「故郷」高野辰之/「虫」八木重吉/『草枕』夏目漱石/「かなりあ」西條八十/『風』竹下夢二/『蛙』芥川龍之介/『蛙の王女』佐藤春夫/「あの紫は」泉鏡花/『大いたち』鈴木三重吉 他
著者プロフィール
山口謠司
(やまぐち・ヨウジ)
1963年、長崎県に生まれる。大東文化大学文学部教授。中国山東大学客員教授。博士(中国学)。フランス国立社会科学高等研究院大学院に学ぶ。ケンブリッジ大学東洋学部共同研究員などを経て、現職。イラストレーター、書家としても活動。
著書にはベストセラー『心とカラダを整える おとなのための1分音読』(自由国民社)、『語彙力がないまま社会人になってしまった人へ』(ワニブックス)をはじめ、『日本語通』(新潮新書)、『日本語を作った男』(集英社インターナショナル、第29回和辻哲郎文化賞受賞)、『文豪の凄い語彙力』『一字違いの語彙力』『頭のいい子に育つ 0歳からの親子で音読』『ステップアップ 0歳音読』、監修に『頭のいい一級の語彙力集成』(以上、さくら舎)などがある。
担当より一言
日本の名文を、味のあるイラストとともに堪能できます。お母さんだけでなく、お父さん、おじいちゃんおばあちゃん、お兄ちゃんお姉ちゃんなど、まわりの人たちも音読して、赤ちゃんとコミュニケーションをとってみてください!