本書の内容
長生きは考え方しだいで気楽になれる!
人生100年時代、「長生きしたい」「でも健康や老後資金で長生きは不安」と相反する思いの人が増えた。超高齢社会では健康・長生きにこだわるとロクなことがない。健康寿命が延びると不健康寿命はもっと延びてしまう、長生きのために労力やお金をかけて医療に励むメリットはほとんどない、死について考えないほうが案外うまく死ねる等々、医師が明かす「いま」を大事に楽しく生きるための“逆説的”長寿のあり方!
目 次
○長生きするほどピンピンコロリから遠ざかる
○「健康を前提としない」生き方にシフトする
○「老化」をわざわざ「病気」にしない
○生活習慣はもう気にしなくていい
○健康食品やサプリはいますぐやめる
○血圧、血糖、コレステロールの薬をやめていい
○「上手に死にたい」願望を持たない
○「リビング・ウィル」より「遺書」を書く
○終末期の敵は「自分らしさ」へのこだわり
○ジタバタしながら格好悪く死んでいい ほか
著者プロフィール
名郷直樹
(なごう・なおき)
1961年、愛知県に生まれる。自治医科大学卒業。愛知県作手村(現・新城市作手)国民健康保険診療所に12年間勤務。2003年より公益社団法人地域医療振興協会で僻地医療専門医の育成にたずさわる。同法人の地域医療研修センターおよび東京北社会保険病院臨床研修センターのセンター長をへて、2011年、東京・国分寺市に武蔵国分寺公園クリニックを開院、同院長。地域家庭診療センター長として、あらゆる健康問題に対処するプライマリ・ケアに従事。また、20年以上にわたりEBM(エビデンスに基づく医療)を実践するEBMの第一人者。専門は地域医療、臨床疫学。著書には『EBM実践ワークブック』(南江堂)、『「健康第一」は間違っている』(筑摩選書)、『65歳からは検診・薬をやめるに限る!』『病気と薬 ウソ・ホントの見分け方』(以上、さくら舎)、『医療の現実、教えますから広めてください!!』(ライフサイエンス出版)などがある。
担当より一言
「長生きするから健康やお金が大事になるわけで、そうでなければお金も健康も必要ないのです。原因と結果が逆になっていることに気づいていない人があまりにも多い」と語る著者。一見すると辛口ですが、不思議と気がラクになる!