本書の内容
退屈は人生の大敵! 95歳“知の巨人の枯れない生き方!
大正、昭和、平成、そして令和へ、95歳“知の巨人”が綴る「試行錯誤」人生論。戦争の時代にあえて英語を選んだ反骨精神、名門校の教師からの転身、売れない雑誌をヒットさせた大勝負……まさに「七転び八転び」の破天荒な人生のなかで、思考と知を深めてきた。常識にとらわれず、おもしろさを重視する生き方から、さまざまな独創かつ斬新な発想やものの見方が生まれた。いまも原稿を手書きし、思考しつづけること方が100年人生を生きるパワーの源だ。人生の“脱線”のおもしろさを語り、年をとっても頭を働かせる知的な試行錯誤が大切、とエールを送る。「100年人生を生きるコツ」を縦横無尽に語った談話も収録。【タイトル読み:ひゃくねんじんせいななころびやころび】
目 次
1 反常識の道をゆく
2 ころがる石あたま
3 知と独創のおもしろさ
4 遠くて近い思い出
5 退屈は人生の大敵
6 人間の不思議
補遺「100年人生を生きるコツ」(外山滋比古・談)
著者プロフィール
外山滋比古
(とやま・しげひこ)
1923年、愛知県に生まれる。英文学者、評論家、エッセイスト。お茶の水女子大学名誉教授、文学博士。東京文理科大学英文科卒業後、雑誌「英語青年」編集、東京教育大学助教授、お茶の水女子大学教授、昭和女子大学教授を歴任。専門の英文学をはじめ、言語論、教育論など広範囲にわたり独創的な仕事を続ける。
著書には240万部のベストセラーとなった『思考の整理学』(ちくま文庫)をはじめ、『「マイナス」のプラス-反常識の人生論』(講談社)、『思考力』『思考力の方法』『忘れる力 思考への知の条件』『「マコトよりウソ」の法則』(以上、さくら舎)、『乱読のセレンディピティ』(扶桑社)、『老いの整理学』(扶桑社新書)、『知的生活習慣』(ちくま新書)、『50代から始める知的生活術』(だいわ文庫)、『外山滋比古著作集』(全8巻、みすず書房)などがある。
担当より一言
95歳にして、ペリカンの万年筆で毎日執筆をつづける著者に感服です。「『年をとると1年がとても早くなる』と聞くけれど、早く感じる人はおそらく、まだ〝悪〟が足らないのでしょうね」というフレーズにギクッ。常識から脱線する面白さはいくつになっても味わえるようです。