本書の内容
何でも「完璧」にやろうとして、プレッシャーで消耗してしまう人へ。
- 間違った完璧主義は、心にとてつもない負担をかけてしまいます。「できるだけ完璧主義」で心が楽になる考え方・理想の生き方を手に入れよう!
「完璧主義」には、燃え尽きたり心を病んだり、周りの人に迷惑をかけたりする「マイナスの完璧主義」と、人生の質を高めていく「プラスの完璧主義」が存在します。この二者を分けるのは、一般には「意志の強さ」「人間としての強さ」などと思われているかもしれませんが、それは違います。少し視点を変えるだけで、「マイナスの完璧主義」を「プラスの完璧主義」にすることができるのです。プレッシャーにつぶされず、手抜きをするのでもなく、いい加減にやるのでもなく、誠実に、達成感と充実感を持ちながら自分を高めていける「できるだけ完璧主義」でいきましょう。
目 次
- はじめに――「完璧」にしなければ、というプレッシャーに負けていませんか
第1章 | なぜ不安やプレッシャーを感じてしまうのか |
第2章 | 「完璧」を求めすぎる人は、ムダが多い |
第3章 | 「完璧」を求めるべきでないものがある |
第4章 | 「自分がどう見られているか」を怖れない |
第5章 | 他人の「完璧主義」に巻き込まれたら |
第6章 | 「プラスの完璧主義」で生きるための習慣 |
- あとがき――「できるだけ完璧主義」がちょうどよい
著者プロフィール
水島広子
(みずしま・ひろこ)- 精神科医。慶應義塾大学医学部卒業、同大学院修了(医学博士)。慶應義塾大学医学部精神神経科勤務を経て、現在、対人関係療法専門クリニック院長、慶應義塾大学医学部非常勤講師(精神神経科)。アティテューディナル・ヒーリング・ジャパン(AHJ)代表。2000年6月~2005年8月まで、衆議院議員として児童虐待防止法の抜本的改正をはじめ、数々の法案の修正に力を尽くし実現させた。著書にはベストセラー『女子の人間関係』(サンクチュアリ出版)、『「怒り」がスーッと消える本』『「本当の自信」を手に入れる9つのステップ』(以上、大和出版)、『「心がボロボロ」がスーッとラクになる本』『「孤独力」で‘ひとりがつらい’が楽になる』(以上、さくら舎)、『自分でできる対人関係療法』(創元社)などがある。
担当より一言
完璧主義の人は「手抜き」や「いいかげん」という言葉が嫌い!とよく言われますが、そもそも「完璧主義」とは悪いものでも何でもなく、人が理想の自分に近づくために必然的に生まれる考え方です。プレッシャーにつぶされず、他人にとらわれることなく自分を高めていけるよう、苦しみの原因になっている考え方のクセに気付いていただくきっかけになればと思います。