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文芸・一般

ほどほどのすすめ

強すぎ・大きすぎは滅びへの道

池田清彦:著

2刷

定 価:1400円+税

発売日:2018年6月5日

頁 数:192ページ

判 型:四六判/並製

ISBN:978-4-86581-151-3

本書の内容

生きることは「その日暮らし」、だから面白い!

この世は「矛盾繰り込みシステム」であり、どんなに矛盾を排除しようとしても、それはできない相談だ。生きていること自体、そうした巨大な矛盾を繰り込むシステムなのだ。「この先何が起きるかわからないが、そのときはそのときだ」と腹をくくって、今日を楽しむ生き方のほうが幸福感は高くなる。生きていくことはつねに危険と隣り合わせで、予測などできない。予測不可能だから面白いのである。(本文より)

「ホンマでっか!?TV」でおなじみに面白教授が語る、楽しく長く生きる極意! 強く・大きくなりすぎたシステムの破綻があちこちで起きている現代、何事も「ほどほど」に「いい加減」にしておくのがいい!

目 次

第1章 ミクロとマクロのぶつかり合い
肌の上の生態系/ミクロの合理性、マクロの合理性/EU、大きな組織のむずかしさ他
第2章 人間は増えすぎた
増えすぎた生き物は必ず減る/食料が人口を決める/24時間社会の終わり他
第3章 さよなら資本主義
首狩り族に食われてしまった御曹司?/ほどほどの暮らしを自分でつくれる他
第4章 その日暮らしでいいじゃない
日本小国論/この世は「矛盾繰り込みシステム」/先を考えずに今日を生きる他

著者プロフィール

池田清彦

(いけだ・きよひこ)
1947年、東京都に生まれる。生物学者。早稲田大学名誉教授。東京教育大学理学部卒業、東京都立大学大学院生物学専攻博士課程修了。構造主義生物学の見地から科学論・社会評論の執筆、テレビ番組(「ホンマでっか!?TV」)長期出演など幅広く活躍している。趣味は昆虫採集。カミキリムシ収集家としても知られる。著書には『なぜ生物に寿命はあるのか?』(PHP文庫)、『この世はウソでできている』(新潮文庫)、『真面目に生きると損をする』(角川新書)、『進化論の最前線』(集英社インターナショナル新書)、『ウソとマコトの自然学』(中公文庫)などがある。

担当より一言

「増えすぎた生き物は必ず減る」「人間本来の生き方は『あまり働かない』」など、常識の枠を離れた自由な見方が楽しい著者の、しごく真っ当な話が満載! 人口減少も悪くない!