本書の内容
あなたのワンコをもっと幸せにする本です。
- いま日本では1200万頭ものワンコが家で飼われています。人とワンコの関係は濃密になる一方です。それにつれて、ワンコはどんどん飼い主のかけがえのない存在となってきています。
著者は、東京農業大学で伴侶動物学(人とペットとのよりよい関係を科学する)を専門にしている動物学者であると同時に、イヌのしつけ、問題行動の治療を専門にする獣医師でもあります。
ワンコと飼い主さんのカウンセリングや愛犬家に向けた講演などを重ねるうち、飼い主さんがいいと思ってやっていることがワンコにとっては混乱の原因だったり、これを知っていればこういうことにはならなかった、といったことがまだまだあることに気づかされ、ワンコに代わって「このくらいはわかって!」とワンコの声を結集させました。
目 次
プロローグ あなたの愛犬はどんなワンコですか?
ワンコは小さな声を聞きとっています | |
鼻の周りを触られるのは大の苦手 | |
出来事をうれしい、こわいなどの感情と結びつけて覚えています | |
性格は3歳のころに確定 | |
体温調節は足の裏(肉球)と舌で | |
正面から見つめられるのが苦手です | |
おなかを見せてくれたら尊敬されています |
Part1 ワンコがいてほんとによかった!
ワンコがうれしくなる「演出」 | |
初公開! 私の「イヌのハンドリング技術100選」 | |
オススメしたい愛犬との関係づくり3ヵ条 | |
しつけ強化期間中の人へ | |
老犬「さくら」が教えてくれたこと |
Part2 これがワンコの望みです
愛犬がパニックにおちいるとき | |
「お留守番が苦手なワンコ」にならないために | |
トイレのモンダイ | |
動物病院の先生は心のよりどころ | |
衝撃の告白! ワンコに味噌汁!? |
Part3 知ってほしいワンコの一面
ほめるとワンコの飼い主への愛着が深まります | |
百点満点のワンコにしたい? | |
ワンコは人間の顔色がわかる? | |
ワンコが視線を送りたい人になる | |
ワンコが「エヘ♪」と微笑むとき |
Part4 ワンコ先生のひとりごと
人間が勘違いしやすいカーミングシグナル | |
ワンコと仲よくする私の方法 | |
しつけがうまくいかないとき | |
愛犬から喜びの掛け算が返ってくる | |
ワンコはいつでもワクワク体当たり! |
Part5 ワンコと生きるということ
「正しい答えはたくさんある」 | |
イヌの愛し方を知らない人が多い | |
愛犬との別れ | |
かけがえのないパートナー! | |
あなたが今できること |
著者プロフィール
増田宏司
(ますだ・こうじ)
1974年、愛媛県に生まれる。2004年、東京大学大学院を修了、その後、同大大学院で学術研究支援員を務める。2006年より東京農業大学農学部バイオセラピー学科(伴侶動物学研究室)講師。獣医師、獣医学博士。日本ドッグオーナーズアカデミー学術顧問。里守り犬認定委員会認定委員。社会と犬を切り離すことなく、誰にでもわかりやすい話術を備えた「幸せの伝道師」を目指し、飼い主に勇気を与えるべく、講演会やイベントなどに日々東奔西走中。
著書には『犬の幸せ♡私の幸せ――ワンコ先生が教える動物行動学』(恒文社)がある。
担当より一言
「伴侶動物学」という分野があることをはじめて知りました。愛犬家にとって心づよい、頼りになる学問です。本書には、ワンコと人とのよりよい関係を日々追究しつつ、誰よりもワンコの幸せを願っているワンコ先生の、火傷しそうに熱い想いが詰まっています。これまで書かれていないワンコのしぐさの意味やしつけの方法がふんだんに紹介されているのも魅力です。