本書の内容
微妙なニュアンスの日本語をどう英語にするか!
一年前に刊行した『難訳・和英口語辞典』に続く辞典です。テーマは日本語独特の語感(ニュアンス)をどう英語にするかです。40年前(1977年4月30日)に累計27万部以上売れたといわれる『日米口語辞典』(松本道弘/サイデンステッカー= 共編 朝日出版社刊 2800円 絶版)以降、満を持して松本氏が書き下ろし、読んで非常に面白い辞典にもなっています。この40年の間、日本人の英語慣れ、来日外国人の急増などで口語英語の状況も大きく変わりました。松本氏はこの間、ずーっと英語に深くかかわってきたのですが、非常に英語にしにくいニュアンスの日本語をどう英語にするか、正しく伝わるかを「英語道」として、精進してきました。本辞典は、本文480ページに見出し項目527+索引項目1619となります(前著の口語辞典は見出し426、索引2321、本文340ページ)。今回はページ数は大幅に増えますが、本文から拾う索引項目を抑えました。「ああ言えばこう言う」から始まり、「開いた口がふさがらない」「あかん」「朝めし前」「あすは我が身」、意味深の「味」「あそこ」と続きます。
目 次
著者プロフィール
松本道弘
(まつもと・みちひろ)
1940年、大阪府に生まれる。国際ディベート協会会長。関西学院大学を卒業し、日商岩井、アメリカ大使館同時通訳者、日興証券(国際業務役員秘書)、NHK教育テレビ「STEPⅢ」講師などを経る。世界初の英語による異文化コミュニケーション検定「ICEE」を開発。日本にディベートを広めたことでも知られる。インターネットテレビ「NONES CHANNEL」で「GLOBAL INSIDE」に出演中。英語道の私塾「紘道館」館長。
著書には『日米口語辞典』(共編、朝日出版社)、『速読の英語』『超訳 武士道』(以上、プレジデント社)、『中国人、韓国人、アメリカ人の言い分を論破する法』(講談社)、『同時通訳』(角川学芸出版)『難訳・和英口語辞典』(さくら舎)など170冊近くがある。
担当より一言
読んで面白い辞典です。日本語が持つニュアンス(語感)を簡潔、かつ大胆に通じる英語にしています。一般的な和英辞典にはない見出し項目は読む前から興味津々です。