本書の内容
キリギリス思考で楽しく働き自由に生きる!
- 「勤労と貯蓄」を美徳としたイソップ寓話『アリとキリギリス』誕生から2500年。人工知能・ロボットをはじめとする技術発展や経済状況の変化によって、「価値あるもの」と「価値なきもの」が逆転する時代がやってきた。そしてついに、「怠け者」とされたキリギリスの「知性」が復権する!
〈本書の目的は、「ついにやってきた」キリギリスが活躍できる時代において、キリギリスたちの価値観を見直し、現代における彼らの市民権を取り戻し、来るべき時代の生き方や価値観について考え直してみることです〉――本書第1章より
目 次
第1章 | キリギリスの復権 |
第2章 | ストックとフロー 貯めるアリ、使うキリギリス |
第3章 | 閉じた系と開いた系 巣があるアリ、巣がないキリギリス |
第4章 | 二次元と三次元 地に足が着いているアリ、跳ぶキリギリス |
第5章 | 川下と川上 決定論のアリ、確率論のキリギリス |
第6章 | アリとキリギリスの共存は可能か |
著者プロフィール
細谷功
(ほそや・いさお)
ビジネスコンサルタント、著述家。1964年、神奈川県に生まれる。東京大学工学部を卒業後、東芝を経てビジネスコンサルティングの世界へ。米仏日系コンサルティング会社を経て2009年よりクニエのマネージングディレクターとなる。2012年より同社コンサルティングフェロー。問題解決や思考に関する講演やセミナーを国内外の企業や各種団体、大学などに対して実施している。
著書に『地頭力を鍛える』『アナロジー思考』『問題解決のジレンマ』(以上、東洋経済新報社)、『いま、すぐはじめる地頭力』(だいわ文庫)、『会社の老化は止められない』(亜紀書房)、『やわらかい頭の作り方』(筑摩書房)、『具体と抽象』『「無理」の構造』(以上、dZERO)などがある。
担当より一言
「辛酸をなめてきたキリギリス的生き方をしてきた人」には励ましになるでしょうし、「ちょっと疲れぎみのアリ的生き方をしてきた人」には人生を変えるヒントがたくさん詰まっています。著者の細谷さんは哲学書マニア。ビジネス現場での知見と細谷流哲学が合体した、細谷さんにしか書けない作品です。