本書の内容
不世出の国民的歌手の知られざる苦闘と栄光の生涯
- 三波春夫(1923年~2001年)は、唯一、「国民的歌手」いわれた昭和の大歌手。小学生のとき、新潟長岡で浪曲を田んぼのあぜ道で披露し評判に。13歳で上京、米屋や魚河岸で丁稚奉公、16歳のとき浪曲で初舞台。20歳で召集され満州へ、終戦後22歳~26歳までシベリアに抑留。昭和32年に三波春夫の名で歌手デビュー、「チャンチキおけさ」が大ヒット。東京オリンピック、大阪万国博の歌なども大ヒット。
本書では、三波春夫のこれまであまり語られていない面を明かしながら、日本人の心をとらえた大歌手の想いと昭和という時代を描く。
目 次
プロローグ | 東京五輪音頭 |
第一章 | 浪曲家への道、戦火の語り |
第二章 | 歌手への新たな挑戦 |
第三章 | 歌う、書く、生きる |
第四章 | その軌跡は昭和の歴史 |
第五章 | 歴史を語り、歌う |
エピローグ | 終わりな歌藝の道 |
著者プロフィール
三波美夕紀
(みなみ・みゆき)
1958年(昭和33年)、三波春夫の長女として東京都に生まれる。19歳のときに『三波春夫歌舞伎座特別公演』で女優デビュー。
舞台、テレビで仕事をした後、31歳から11年間、三波春夫のマネージャーを務める。現在は三波クリエイツ代表。
著書に『ゆく空に』(集英社インターナショナル)がある。
担当より一言
本書で三波春夫の歌への想いと生き方を知ると、彼の歌がなぜ爆発的にヒットしたかがわかる気がします。