
本書の内容
日本社会が抱えている難題解決の糸口がある!
不世出の御意見番・山本七平が圧倒的な視野から、壮大な歴史観・世界観を背景に、日本社会、日本人のあり方に激辛のメスを入れる!
- いま日本社会に何が必要か? →「民力の休養」「社会の養生」
- 企業のあり方は? →「老化企業倒産促進法」を!
- 教育の根本問題は? →教育とは「切り捨て」なり!?
- 税金問題は? →間接税的収奪を洗い出して排除する!
- エネルギー問題は? →「ノーモア・石油ポツダム宣言」
- 大組織の行方は? →都庁「閉鎖解体」論……などなど。
本書の中に、日本再生のヒントがある!
目 次
第一章 | 「からくり」を見抜く目 |
間接税的収奪 | |
「倒産」のすすめ | |
「公憤」という名の狂気・・・ | |
第二章 | 「誤り」の取り扱い方 |
「御利益思想」を排す | |
「拒食症」の時代 | |
ワイロ考・・・ | |
第三章 | 拙速主義という病 |
「善処」しかねる問題 | |
「ダビ人」の発想 | |
「ご清潔超倫理時代」の恐怖・・・ | |
第四章 | 脱・未来オンチ |
歴史に仮説を | |
和時計の精神 | |
都庁「閉鎖解体」論・・・ |
著者プロフィール
山本七平
(やまもと・しちへい)- 1921年、東京都に生まれる。1942年、青山学院高等商業学部を卒業。野砲少尉としてマニラで戦い、捕虜となる。戦後、山本書店を創設し、聖書学関係の出版に携わる。1970年、イザヤ・ベンダサン名で出版した『日本人とユダヤ人』が300万部のベストセラーに。以後、「日本人論」で社会に大きな影響を与えてきた。その日本文化と社会を分析する独自の論考は「山本学」と称される。評論家。山本書店店主。1991年、逝去。
著書には『私の中の日本軍』『「空気」の研究』(以上、文藝春秋)、『日本はなぜ敗れるのか』(角川書店)、『帝王学』(日本経済新聞社)、『日本人とは何か。』『昭和天皇の研究』(以上、祥伝社)、『なぜ日本は変われないのか』(さくら舎)などがある。
担当より一言
出口の見えない閉塞感の中を漂っている現状だからこそ、山本七平が放つ「否」「非」「反」「異」の視線が鮮烈に飛びこんできます。まさに異彩を放つ本です。