本書の内容
孔子に学んでホントに大丈夫!?
- たいていの人は『論語』をありがたい教え、孔子を偉大な人物と思っているが、本当にそうなのか!? じつは『論語』をフツーに読むと、スーパーマンとは程遠い、けっこうなヘタレな孔子のエピソードが満載。ビッグマウスでヘリクツをこね、弟子に嫉妬するなど、かなり人間くさいダメおじさんで、職業はいま風にいうと”マナー講師”。
自称イタリア生まれの日本文化史研究家の著者が、日本にはびこる“論語病”につっこみ! エラい人・孔子がどのようにして神格化されていったかを明らかにし、〈ありのままの孔子〉の姿を伝える知的エンタメ本!
目 次
BCCTV(紀元前中華電視台)スペシャル大特番★
『ありのままの孔子』
第1章 | 歴史的に正しい孔子と論語の基礎知識 |
第2章 | 本当はかっこ悪すぎる孔子の人生 |
第3章 | まちがいだらけの論語道徳教育 |
第4章 | 封印されたアンチ孔子の黒歴史 |
第5章 | 渋沢栄一と論語をめぐるウソ・マコト |
第6章 | 孔子のすごさはヘタレな非暴力主義にあり |
著者プロフィール
パオロ・マッツァリーノ
イタリア生まれの日本文化史研究家、戯作者。公式プロフィールにはイタリアン大学日本文化研究科卒とあるが、大学自体の存在が未確認。父は九州男児で国際スパイ(もしくは某ハンバーガーチェーンの店舗清掃員)、母はナポリの花売り娘、弟はフィレンツェ在住の家具職人のはずだが、本人はイタリア語で話しかけられるとなぜか聞こえないふりをするらしい。ジャズと立ち食いそばが好き。
著書には『反社会学講座(正・続)』『誰も調べなかった日本文化史』(以上、ちくま文庫)、『13歳からの反社会学』(角川文庫)、『つっこみ力』(ちくま新書)、『「昔はよかった」病』(新潮新書)、『怒る!日本文化論』(技術評論社)、『ザ・世のなか力』(春秋社)、『偽善のすすめ』(河出書房新社)などがある。
担当より一言
孔子は日本でいうと縄文時代に生きた人だったそうです。エラい人だと思ってましたが、この本を読むと目からボロボロうろこが。。。パオロさんのつっこみと裏付け調査の細かさに大笑い、のち、脱帽!!