本書の内容
株式投資、結局、最後はマインド勝負!
日経平均株価は1989年12月末に3万8915円を記録して以降、長きにわたり低迷していたが、2024年2月20日に約35年ぶりに過去最高値を更新。2024年3月22日には4万1087円という史上最高値を記録した。「失われた30年」と呼ばれた長い冬の時代を乗り越え、日本株式市場は今、再び上昇気流に乗ろうとしている。新NISAなどもスタートし、初めて株式投資を始めた人、これから始めようとする人も多いだろう。しかし、株価は、いくら景気が上向いていたとしても、一直線に右肩上がりで上がるわけではなく、株で儲かるのは一筋縄ではいかない。
本書は、ウォール街に古くから伝わる格言や、ウォーレン・バフェット、フィリップ・フィッシャー、本間宗久、是川銀蔵ら古今東西の“相場の達人”の言葉に独自の解説を加えた金言集である。すでに株式投資を始めている人であれば一度は耳にしたことのあるフレーズもあるだろうが、知っているということと、身に染みているということは大違い。相場は短期的に見れば、乱高下を繰り返し、投資の熟練者であっても遭難しかける激しい世界。株式投資をする者にとって常に忘れてはならない、重要かつ基本的な戦略やノウハウが綴られている本書は、初心者はもちろん、経験者も必読の一冊。
目 次
第1章 株価は気まぐれ/第2章 銘柄選びの極意/第3章 相場は不条理に変化する/第4章 情報の虚実を見極める/第5章 お金は出し切るな/第6章 失敗は早く認めよ/第7章 「欲」という魔物との付き合い方/第8章 株式投資とは忍耐と冷静なり/第9章 「始めから損を覚悟で相場せよ」/第10章 バフェットは知っている
著者プロフィール
桑原晃弥
(くわばら・てるや)
1956年、広島県に生まれる。経済・経営ジャーナリスト。慶應義塾大学を卒業。業界紙記者を経て、ジャーナリストとして独立。トヨタ、アップルなど幅広い取材経験から、企業のビジネススキルや人材育成などに鋭い言及を続ける。一方で、スティーブ・ジョブズなどの成功した経営者の研究をライフワークとする。
著書にはベストセラー『スティーブ・ジョブズ名語録』『[日めくり]スティーブ・ジョブズ』『トヨタ最強の時間術』(以上、PHP研究所)、『ウォーレン・バフェット 巨富を生み出す7つの法則』(朝日新聞出版)、『ジェフ・ベゾス アマゾンをつくった仕事術』(講談社)、『1分間アドラー』(SBクリエイティブ)、『トランプ 毒言暴言』(さくら舎)などがある。
担当より一言
お金の魔力は驚異的であり、日々、乱高下する株式市場の荒波に、どうしても心を乱されてしまうのが人間というものでしょう。日々の値動きに冷静さをもって対応できるかは株式投資で成功する一つの鍵であります。本書に出てくる相場の達人たちの金言は、株式投資を何年もされている方であれば一度は聞いたことがある、特段貴重とはいえない言葉かもしれません。しかし、達人たちの言葉は一番大事な基本を教えてくれています。相場に迷うたびに何度でも読み返し、かみしめることを強くお勧めします。