本書の内容
不安だらけの自分をゆるめ、気楽になろう!
同じことを経験しても、ネガティブに受け取る人と、たいしたことないとスルーできる人がいます。前者の不安がりやさんには「4つの思考の偏り(信念)」(自分はダメ、他人は自分を攻撃する、世の中は搾取的、未来は危険)があり、それに基づいた世界で生きています。かといって、楽観的になるのはリスクを避けられなくなると怖く、なぜか罪悪感も覚えてしまう。不安だらけの日々はしんどく、エネルギーも消耗するため、うつの原因にもなります。プチ楽観主義はそんな不安がりやさんが、ちょっとだけ楽観寄りになれるメソッド。性格を変えるのではなく心の「状態」を変えることで、過剰不安で消耗しないことを目指します。「よく考え、自己責任で選択する」スタンスをゆるめ、「直感や感情に素直になり、運命を天に任せる」スタンスを取り入れて、現代人が陥りやすい過剰な不安を防ぎましょう。
目 次
パート1 あなたの不安の正体
第1章 不安がりやさんになりやすい現代人
第2章 疲労と情報が不安を強くする
第3章 仮想現実が5%変われば楽になる
パート2 不安がりやさんでもできる「プチ楽観主義」メソッド
プチ楽観主義1 ネガティブな感情を認める
プチ楽観主義2 のんびり成長していく
プチ楽観主義3 「自力で頑張る」から「他力を頼る」へ
プチ楽観主義4 苦しみ依存をやめて楽しみを増やす
プチ楽観主義5 動いてゆるめて自由になろう
著者プロフィール
下園壮太
(しもぞの・そうた)
心理カウンセラー。NPO法人メンタルレスキュー協会理事長。元・陸上自衛隊衛生学校心理教官。
1959年、鹿児島県に生まれる。1982年、防衛大学校を卒業後、陸上自衛隊入隊。陸上自衛隊初の心理幹部として、自衛隊員のメンタルヘルス教育、リーダーシップ育成、カウンセリングを手がける。大事故や自殺問題への支援も数多く、現場で得た経験をもとに独自のカウンセリング理論を展開。2015年に退官し、その後は講演や研修を通して実践的なカウンセリング技術の普及に努める。
著書には『自衛隊メンタル教官が教える 心の疲れをとる技術』(朝日新書)、『とにかくメンタル強くしたいんですが、どうしたらいいですか?』(サンマーク出版)、『全部うまくいかないのはわたしが頑張りすぎるから』(WAVE出版)などがある。
担当より一言
疲れていると不安は強くなるから、1日9時間寝る。なんでも「自力で頑張る」のでなく「他力を頼る」、たまには神頼みしてみる、不快な刺激から離れて快情報を増やす、苦しみ依存を手放し、楽しむことに罪悪感を持たないなど、過剰不安にならないための気づきやスキルがたくさんあります!