本書の内容
警察ドラマより面白い刑事と泥棒の攻防!
元群馬県高崎警察署の刑事官が書き下ろす、追い詰める刑事と逃げる泥棒の息詰まる逮捕劇。派手なドンパチはないものの知能とプライドの激突と駆け引き。二人の名刑事と二人の名人芸泥棒。刑事の人情攻め、究極の手口による完璧な犯行、秘術ガラス二点三角割りなど続々と展開、そして終末。
目 次
第一章◎ジンとネコ
第二章◎刑事とドロボーの宿命
第三章◎お祭り泥棒
第四章◎回遊魚の安住の地
著者プロフィール
飯塚訓
(いいづか・さとし)
1937(昭和12)年、群馬県に生まれる。日本大学法学部を卒業後、1960年群馬県警察官として採用される。以後、警察本部課長、警察署長、警察学校長等を歴任。この間、日本列島を震撼させた大久保清事件、連合赤軍事件、功明(よしあき)ちゃん誘拐殺人事件など、多くの事件の捜査・捜索にかかわる。
1985年、高崎署刑事官在職時に起こった日航機墜落事故では身元確認班長を務めた。1996年に退官。
著書には、ベストセラー『墜落遺体――御巣鷹山の日航機123便』(講談社)、『かんくさん物語――飯塚訓短編集』(あさを社)、『吼える駐在』(文藝春秋)、『墜落の村』(河出書房新社)などがある。
担当より一言
一流刑事と三流刑事は何が違うのか。泥棒のプライドと望みどおりの捕まり方。マスコミには出ない日々の現場の話は文句なく面白い。