本書の内容
2000年前の営みから蘇る古代ローマのリアル!
読みやすく、わかりやすく、贅を尽くした渾身の一冊です。
古代ローマの人々は、どのような生活を送っていたのでしょうか。本書ではローマが大きく発展した共和政末期から帝政初期に生きていた50人の人々(ときどき神様や伝説上の人物、動物も含む)に焦点を当て、彼らの碑文などの資料から当時の庶民の暮らしをひもといていきます。
彼らはカエサルやアウグストゥスといった、ローマの統治によって歴史を彩った有名人物ではありません。しかしその暮らし・人生を一片一片集めることで、巨大なモザイク画のように古代ローマがリアリティをもってよみがえってきます。
★図版255点!カラー口絵16ページ!
目 次
第1章:ローマのはじまりの歴史
第2章:衣・食・住事情
第3章:日常生活をのぞき見る
第4章:働く人たち
第5章:学術・技術の担い手
著者プロフィール
河島思朗
(かわしま・しろう)
1977年、群馬県に生まれる。西洋古典学者。博士(文学)。京都大学大学院文学研究科准教授。
国際基督教大学教養学部、東京都立大学人文科学研究科修士課程・博士課程で学ぶ。東京外国語大学、東京都立大学、いわき明星大学、日本女子大学などの非常勤講師、東海大学文化社会学部准教授を経て、現職。
著書に『基本から学ぶラテン語』(ナツメ社)、編著書に『西洋古典学のアプローチ――大芝芳弘先生退職記念論集』(晃洋書房)、共著に『ホメロス『イリアス』への招待』『パストラル――牧歌の源流と展開』(以上、ピナケス出版)、『はじまりが見える世界の神話』(創元社)、監修に『ラテン語練習プリント』『ギリシャ語練習プリント』(以上、小学館)、『おそまつなギリシャ神話事件簿』(すばる舎)などがある。
◎ウェブサイト→ https://www.vdgatta.com/
◎Twitter→@vdgatta https://twitter.com/vdgatta
担当より一言
古代ローマの息吹をこんなにも感じられる本はありません!リアルな古代ローマを知りたい方にとくにおすすめです。時代をつくり、文化をつくっていた「ごくふつうの人たち」、彼らこそがローマであると言っても過言ではないでしょう。