本書の内容
時代の英雄はいかに生き、いかに死んだか
時代が大きく移り変わるとき、そこには激しい騒乱が巻き起こる。なかでも、鎌倉時代成立期、戦国時代、幕末期は日本史上、最も大きな転換期であり、激しい権力争いが勃発した。これらの時代に生きた偉人たちはいかに人生を輝かせ、そして散っていたのだろうか。
『週刊実話』において、2020年5月から2年余にわたり掲載された2つの連載「偉人の逝き方」「残念な最期」に登場した歴史的人物から42名を厳選、乱世を駆け抜けた偉人たちの生き様を明らかにする。
目 次
第1章 裏切りの鎌倉
第2章 戦国は修羅の世界
第3章 幕末という激流
【鎌倉】大庭景親 上総介広常 北条時政 北条政子 北条義時 梶原景時 木曾義仲 源義経 畠山重忠 後鳥羽上皇 平知盛
【戦国】織田信長 豊臣秀吉 徳川家康 淀殿 浅井長政 今川義元 武田信玄 柴田勝家
明智光秀 佐久間信盛 豊臣秀頼 上杉謙信 石田三成 黒田官兵衛 千利休 お市の方
【幕末】徳川斉昭 島津斉彬 井伊直弼 小栗忠順 西郷隆盛 土方歳三 近藤勇 小松帯刀 徳川慶喜 高杉晋作 坂本龍馬 伊藤博文 渋沢栄一 吉田松陰 大久保利通
著者プロフィール
加来耕三
(かく・こうぞう)
1958年、大阪市生まれ。歴史家、作家。奈良大学文学部史学科卒業。著作活動のほかに、テレビ・ラジオ番組の出演、時代考証や監修を担当。人気テレビ番組「ザ・今夜はヒストリー」(TBS系)、「BS歴史館」「英雄たちの選択」(以上、NHK BSプレミアム)などに出演。「偉人・素顔の履歴書」(BS11)が現在放映中。さらに全国各地での講演活動も精力的におこなっている。
著書には『紙幣の日本史』(KADOKAWA)、『刀の日本史』(講談社現代新書)『名家老たちの危機の戦略戦術』『謀略! 大坂城』『幕末維新 まさかの深層』『天才光秀と覇王信長』『「気」の使い方』『読むだけで強くなる武道家の金言』(以上、さくら舎)、『日本武術・武道大事典』(監修・勉誠出版)、『コミック版 日本の歴史』シリーズ既刊八十三巻(企画・構成・監修/ポプラ社)などがある
担当より一言
2022年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」はご覧になりましたでしょうか。鎌倉時代の成立期は、ほんのちょっとしたことが命取りになる過酷な時代でした。鎌倉時代のみならず、戦国時代、幕末期もそうでした。時代の変わり目、動乱期において生死のライン上を歩み続けた人たちの生涯とはいったいどういうものだったか。輝きながら散っていった人生、永く生きながらえた人生、不本意ながら閉じていった人生……さまざまな人生の在り方には、現代を生きる私たちにも役立つ人生の知恵が隠されています。