本書の内容
昭和の天才作家。初めて明かされる凄い生涯。
大下英治氏が師と仰ぐ梶山季之の人間と作品を描いた長編書き下ろし。多数の関係者にインタビュー、文字通り渾身の作品であったが、ある事情により出版にいたらなかった未発表作品(未亡人が原稿をみて出版に難色)。梶山季之は1930年(昭和5年)朝鮮京城(ソウル)に生まれ、45歳で夭折。名作『黒の試走車』『赤いダイヤ』『李徴残影』などを世に問い、波乱万丈、破天荒、文字通りの無頼派作家。早書き超多作で、所得番付(作家)で松本清張、司馬遼太郎を押さえて一位になったこともある。
目 次
◎まえがき
第1章◎天才ルポライター
第2章◎引き揚げ者
第3章◎黒の試走車、赤いダイヤと李朝残影
第4章◎ミスター・エロチスト
第5章◎永遠の未完成品
◎あとがき
著者プロフィール
大下英治
(おおした・えいじ)
1944年、広島県に生まれる。広島大学文学部を卒業。「週刊文春」記者をへて、作家として政財官界から芸能、犯罪まで幅広いジャンルで旺盛な創作活動をつづけている。
著書には『十三人のユダ 三越・男たちの野望と崩壊』(新潮文庫)、『実録 田中角栄と鉄の軍団』シリーズ(全三巻、講談社+α文庫)、『昭和闇の支配者』シリーズ(全六巻、だいわ文庫)、『安倍官邸「権力」の正体』、『高倉健の背中 監督・降旗康男に遺した男の立ち姿』(朝日新聞出版)、『孫正義に学ぶ知恵』(東洋出版)、『落ちこぼれでも成功できる ニトリの経営戦記』(徳間書店)、『逆襲弁護士 河合弘之』『専横のカリスマ 渡邉恒雄』『激闘!闇の帝王 安藤昇』『百円の男 ダイソー矢野博丈』『田中角栄 最後の激闘』『日本を揺るがした三巨頭』『政権奪取秘史』『スルガ銀行 かぼちゃの馬車事件』『安藤昇 俠気と弾丸の全生涯』『西武王国の興亡』(以上、さくら舎)などがある。
担当より一言
400ページを超える大著ですが、読み始めると
一気に引き込まれること間違いないと思います。
梶山季之の異様ともいえるエネルギーと大下英治氏の
尽きない情熱の虜になります。