本書の内容
自分の死は自分で決めたい!
著者は認知症と診断されながら、シニア施設で原稿を書き下ろした自伝的な内容だ。歯に衣着せぬ論調で、第二次世界大戦中・後の国家権力や昭和後期の教育のあり方から介護問題、シニア施設での生活について幅広く意見(オピニオン)を述べている。フェミニズムという言葉が日本に浸透する前から女性の立場を社会に訴えてきたくだりは特筆すべきであろう。
自身が経験した不条理な社会構造や、多くの人との出会いと別れに涙あり笑いありであっという間にページが進む。読者に元気を与えてくれる、著者の人生の集大成といえる一冊である。
目 次
第1章 子どものころ、戦争があった
第2章 植田常盤炭鉱の子役スター誕生
第3章 見事な結婚サギ男
第4章 「女の時代」の幕開け
第5章 シニア施設アラカルト
著者プロフィール
門野晴子
1937年東京に生まれる。ノンフィクション作家。1980年から学校教育と子どもの問題、1991年から老人介護・老人福祉の問題で執筆・講演活動を行い、孫のオーティズム(「自閉症」)についても著述に携わる。
著書に『老いて、住む』(岩波書店)、『介護保険 不幸のカラクリ』(講談社+α新書)、『老後は誰と暮らしたい?』(大和書房)、NHK連続テレビ小説1998年前期『天うらら』原案となった『寝たきり婆あ、猛語録』(講談社)、『老親を棄てられますか』(主婦の友社、2000年に『老親』で映画化)、『星の国から孫ふたり バークレーで育つ「自閉症」児』(岩波書店、2009年に映画化)その他多数ある。



担当より一言
波乱万丈な人生をたくましく生きている著者の姿に元気をもらえます!本書全体で問われている、生きるとは何か、死ぬとは何かというテーマは、時代の荒波を渡ってきた経験があるからこそ説得力があります。