BOOKS INFORMATION 書籍案内

文芸・一般

多様性は美しい

分類からはみ出る愉快な生物の世界

稲垣栄洋:著

定 価:1980円

発売日:2026年2月6日

頁 数:208ページ

判 型:四六判/並製

ISBN:978-4-86581-487-3

本書の内容

多様性の理解は大変。雑草学者のおもしろ視点!

人間は物事を理解するために、まず分類をする。だから自然界に境い目などないのに、人間は世界を理解しようとしてさまざまな境界線を引いて分類をしてきた。厳密に見える分類の仕方は実は人類の都合でしかなく、知見を重ねながら分類のものさしは変わってきた。そうまでしても枠に収まらないのが自然界であり、多様性なのだ。多様性を理解するのは大変だ。だが、多様性は美しい。
【登場する生物・植物(一部)】イヌ、ネコ、クジラ、イルカ、パンダ、ミドリムシ、イチゴ、オオバコ、ワスレグサ、ツメクサ。精緻で親しみのある挿画を豊富に掲載(イラストレーター:金子貴富)

目 次

はじめに 多様性は素晴らしい。けれどもわからない!
第1講 分類は便利だ!
第2講 生き物の境い目 
第3講 それでも世界を分ける! 
第4講 分類は自由だ 
第5講 生物の世界を分ける 
第6講 生物に名前をつける
第7講 揺らぐ分類の仕方
第8講 私たちもまた、分けられる! 
あとがき 

著者プロフィール

稲垣栄洋

1968年、静岡県静岡市生まれ。岡山大学大学院農学研究科修了。農学博士。専攻は雑草生態学。農林水産省、静岡県農林技術研究所等を経て、静岡大学大学院教授。農業研究に携わるかたわら、雑草や昆虫など身近な生き物に関する著述や講演を行っている。『身近な雑草の愉快な生きかた』(ちくま文庫)『はずれものが進化を作る』(ちくまプリマー新書)『生き物の死にざま』(草思社文庫)『弱者の戦略』(新潮選書)『植物に死はあるのか 生命の不思議をめぐる一週間』(SB新書)他著書多数。

担当より一言

世界は多様性に満ちている。しかし、残念ながら、私たちの脳は、多様な世界を多様なものとして理解できるほど、賢くない。だから、人間は境界線を引いて分類しようとしてきた。もちろん、その線からはみ出す生物はいるし、それこそが個性なのだ。個性が自由に存在できる多様性のある世界は愉快で素晴らしい。