本書の内容
唾液は最高の健康薬!認知症を遠ざける秘策!
80歳になっても自分の歯が20本以上残っていることを目指す「8020運動」は知られていますが、実際、残った歯の本数が少ない人ほど寿命が短くなるという調査結果があります。口腔環境の悪化は「万病のもと=歯周病」を引き起こします。一方、口腔環境の改善は全身のコンディションをよくするだけでなく、認知症予防にもなることが明らかになってきました。どうすれば口腔環境がよくなるか!そのカギを握るのが「唾液」。本書は、唾液の役割を知り、誤嚥防止や病気予防のためにも「唾液力」の高い人になる方法を示します。「ひとくち30回」嚙むことの健康効果も侮れません。
目 次
第1章 口の中に健康を守るカギがある!/第2章 唾液は最高の健康薬/第3章 認知症を遠ざける秘策/第4章 誤嚥予防、病気予防のために/第5章 無理なく自分でできる日々の口腔ケア
著者プロフィール
後藤多津子
(ごとう・たづこ)
東京歯科大学主任教授(歯科放射線学講座)。香港大学歯学部名誉教授。歯学博士。旧姓は栗本多津子。
1962年、福岡県に生まれる。1988年に九州大学歯学部を卒業し、同大大学院博士課程歯学研究科入学 。1992年、口腔外科と補綴科の共同研究で博士号取得し、九州大学大学院修了。1993年、カナダのブリティッシュコロンビア大学歯学部およびトロント大学医学部病院に留学。2010年、香港大学歯学部(大学歯学部ランキング3年連続世界1位)歯科放射線学講座准教授、同大学プリンス・フィリップ歯学病院画像診断科科長に就任。2015年より現職。味覚、アルツハイマー病、嚥下リハビリ、スポーツ歯学、歯科用MRIなど、ヒトの口腔―脳機能―全身疾患(若者から高齢者まで)についての丁寧な研究で注目を集める。
担当より一言
唾液って無意識の領域でしたが、体内で大活躍しているのですね。それに、舌がどの臓器より脳を使っているなんて! どんどん舌を動かし、かつ口腔環境を整えましょう!