本書の内容
生きづらい現実に、精神科医の誠心誠意の答え!
医師になる!と決めたはいいけれど、成績がついていかない。浪人を繰り返し、努力に努力を重ね、ようやく医学部に合格。精神科医になりたいが大多数が反対。それでも精神科医として出発することに!著者自身が社交不安障害で、不安、悔しさ、落ちこみ、落胆、恥ずかしさをいやというほど実感。さらに強迫性格にも苦しんだから、実際の臨床でこころの病で苦しんでいるひとびとに寄り添える。本書は、精神科医自身が体験、体感している、生きづらい現実から生まれるつきない悩みに、渾身の思いで答えている!
目 次
NOTE1 ぼくの進路をめぐるつきない悩み
・ぼくは将来、何になる? ・夢と葛藤の医学生時代 ・女神はいた!……
NOTE2 診療をめぐるつきない悩み
・「うつ」は必ずおさまる ・犯人探しをする前に ・近未来の精神科医療……
NOTE3 性格をめぐるつきない悩み
・劣等感が生まれたら ・ぼくのターニングポイント ・恐るべし、太宰!……
NOTE4 時間をめぐるつきない悩み
・ストレス耐性を高める練習 ・敏感と鈍感 ・いまがいちばん若い!……
NOTE5 日常をめぐるつきない悩み
・ぼくの休日 ・ノスタルジアが去来 ・すこし寄りかかって生きる……
著者プロフィール
上月英樹
(こうつき・ひでき)
1953年、山形県に生まれる。精神科医。医療法人新生会土浦メンタルクリニック所長。山形東高校から筑波大学医学専門学群を卒業後、日立総合病院内科研修医を経て筑波大学精神科へ入る。筑波大学精神科准教授を経て、2004年に豊後荘病院へ。副院長のあと2007年より土浦メンタルクリニック所長。この間、1990~91年にかけて、文部省在外研究員としてメルボルン大学、オースチン病院、青年期部門に留学した。専門は、青年期精神医学、うつ病、不安障害。著書には、『精神科医がつかっている「ことば」セラピー』『精神科医がよくつかっている治癒することば』(以上、さくら舎)などがある。
担当より一言
同じ土俵で悩みや迷いに向き合ってくれる、稀有な精神科医の貴重なNOTEです。