本書の内容
人生は自分が主役!あなたしかいない!
12年間、子ども・子育て世代を向いて政治を変革してきた前明石市長が若者とその親に贈るエール!
生まれた家庭の経済力によって受けられる教育が左右されること、新卒一括採用の慣行、なかなか上がらない給料、取りづらい育児休暇、税金や社会保障費の負担の増加、高い家賃、子育て費用の負担、若者のリアルを知らないような政治家の施策、社会からの「こうあるべき」という目。
多くの「生きづらさ」を抱える若者たちに、「それでも、あなたの未来は明るい」と著者は言い切る。「幸せのかたち」は人それぞれ。そして誰もが、「自分の幸せのかたち」を求めて進んでいいのである。
兵庫県明石の漁師町から「やさしい社会にしたい」という思いを胸に、波瀾万丈な人生を歩んできた著者による、幸せな人生を送るためのガイド!
目 次
はじめに
◆私たちには、幸せを追求する権利がある
◆こんな私が語ります
1 もっとわがままになれ!
夢なんてなくてもいい
目標は途中で変えたっていい
「賢さ」とは、新しい問題を解いていく力
勇気は必要ない
可能性と限界を見極めて人生を彩る
「せこい目標」で勝ちグセをつける
目標までの道をできるだけリアルに思い描いてみる
100年カレンダーをつくってみる
目標までの道のりを楽しむ
頑張ったからといって報われるとは限らない
夢のあり方、実現の仕方にもいろいろある
すべてを一度に実現させる必要はない
夢・目標をつくるには
やりたいことには恥を捨ててでもチャレンジする
「人生の師」を見つける
伝記や歴史から学ぶことはたくさんある
仕事はどうやって選ぶか
お金は、ないよりはあったほうがいい
結婚を考えるとき
人生はどっちに行ってもいい
2 発想の転換でラクになれ!
「こうじゃなきゃいけない」と考えるな
人が見ている世界はごく一部にすぎない
世界と歴史の変化を意識する
選別された環境の落とし穴
「親ガチャ」のアタリハズレを言い訳にしていないか?
誰もが多数者でもあり少数者でもある
「いまの若者は……」は年長者の戯ざれ言ごと
「あたりまえ」は思考停止の裏返しかも
「四面楚歌」は「絶体絶命」ではない
針の穴を通すことは難しくない
てるてる坊主には祈るな
厳しい時代だからこその楽しさがある
いまの時代は「可能性の宝庫
幸せは意外と近くにある
旅で違った視点を得る
まわり道上等! 人生に無駄なんてない
3 人間関係の処方箋
やさしさとは想像力のこと
世の中は「誤解」で成り立っている
何が幸せかは、本人にしかわからない
どんなことも、「明日は我が身」
気づかずに人の足を踏んでいるかもしれない
想像力は本で養うことができる
「寛容」は「非寛容」に「寛容でいられない」
上に立つ者が正しいとは限らない
自分と違う人こそ大事にする
「裏切り」は生命力の証し
誰も裏切らない人生を送るのは難しい
「嫌だ」と思った人とは距離を取れ
人を好きになるのも自由、好きにならないのも自由
リーダーはまわりとの距離感を意識する
大義名分だけで人は動かない
人を動かすときに考えないといけない3つのこと
人はポジショントークをするもの
正しいだけじゃなく、正しく見えることも大事
いつも、お天道様が見ている
正しければ何を言ってもいいわけではない
4 人生の主人公は自分自身
大事なのはまわりではなく「自分の評価基準」
「あいつは特別」というのは言い訳でしかない
自分を好きでいることが力になる
「完璧」ではなく「自己ベスト」を意識する
どんな人も「何の役にも立たない」ことはできない
社会においても主人公であれ
どうせいつか死ぬから、せいぜい楽しくいこう
孤独は自分自身を楽しむ瞬間
吾唯足るを知る
大切にしてもらいたい4つのこと
著者プロフィール
泉 房穂
(いずみ・ふさほ)
1963年、兵庫県明石市二見町に生まれる。
前明石市長、元衆議院議員、弁護士、社会福祉士。県立明石西高校、東京大学教育学部卒業。NHK、テレビ朝日のディレクター、石井紘基氏の秘書を経て、弁護士となり、2003年に衆議院議員に。その後、社会福祉士の資格も取り、2011年5月から2023年4月まで明石市長を3期務めた。
著書に『社会の変え方 日本の政治をあきらめていたすべての人へ』(ライツ社)、『政治はケンカだ! 明石市長の12年』(聞き手=鮫島浩、講談社)、『日本が滅びる前に――明石モデルがひらく国家の未来』(集英社新書)などがある。
担当より一言
暴言市長のイメージの強い著者ですが、実の姿は人間愛と情熱あふれる明石のオッチャンです。ぜひこのエネルギーとポジティブパワーを受け取っていただけたらと思います。