本書の内容
最新医学情報と日々の食事で認知症を予防する!
夕刊フジの好評連載「生涯現役脳をめざせ!」(東京医科歯科大学附属病院の第一線の各専門医と認知症研究の第一人者・朝田隆の対談)をもとに、朝田隆がそのエッセンスを書き下ろす。呼吸器内科から循環器内科、整形外科、耳鼻咽喉科、眼科、リハビリ科、精神科まで、各専門医に最新情報を聞きながら「認知症にならないからだケア」を示す。各項に「認知症を遠ざけるポイント」入り。一方、同じく夕刊フジに連載された松田美智子の「脳活ごはん」は、認知症予防のために日々の食生活に取り入れたい、手軽につくれるレシピを紹介。料理の医学面での監修は朝田隆。松田美智子の新しい創作分野「脳活ごはん」が誕生!(本文に脳活レシピ、カラー14ページ)
目 次
【目次】
PART1 脳活生活のヒント 朝田 隆
――認知症にならないためのからだケア
1・ロコモ対策①➡認知症を遠ざけるリハビリ療法
――酒井朋子先生(整形外科・リハビリ)
2・ロコモ対策②➡認知症へのリスクを上げる腰痛
――大川淳先生(整形外科)
3・睡眠対策➡認知症がもたらす危険・SAS(睡眠時無呼吸症候群)
――宮崎泰成先生(呼吸器内科)
4・うつ対策➡うつと認知症の関連性
――高橋英彦先生(精神行動医科学)
5・高齢女性対策➡認知症へのリスクを上げる閉経
――宮坂尚幸先生(女性診療科)
6・コミュニケーション対策①➡認知症へのリスクを上げる難聴
――堤剛先生(耳鼻咽喉科)
7・コミュニケーション対策②➡認知症へのリスクを上げる白内障などの障害
――大野京子先生(眼科)
8・生活習慣病対策①➡認知症へのリクスを上げる高血圧
――竹村洋典先生(総合診療科)
9・生活習慣病対策②➡認知症へのリスクを上げる糖尿病
――山田哲也先生(分子内分泌代謝学)
10・生活習慣病対策③➡認知症へのリスクを上げる心房細動
――平尾見三先生(循環器内科)
PART2 認知症予防の脳活ごはん 松田美智子
――生涯現役は食生活から
1・「嚙む」ことで脳を刺激する朝食➡納豆カリカリトースト
2・1日に1食は大豆食品を➡大豆ごはん
3・血圧や脳卒中リスクを下げるカリウム➡バナナジュース
4・味噌汁は「食べる美容液」➡簡単粕汁
5・目によい食材のすすめ➡鮭でニシソワーズサラダ
6・腰痛対策食を➡きくらげと卵の炒めもの
7・一生、自分の足で歩く➡酢醬油漬けの枝豆
8・糖尿病を回避する➡かぼちゃのスチームサラダヨーグルトソース
9・心臓に太りすぎは禁物➡蕪とチーズのグリル
10・高血圧の方への一皿➡オレンジを使った鶏肉ソテー
11・腎臓病にならないために➡きのこの豆乳汁
12・ロコモにならないための食事➡鶏むね肉のジューシーソテー
13・感染症に要注意➡ゴボウと豚肉のカレー
14・ファスティングの後で➡白菜古漬け発酵鍋
著者プロフィール
朝田隆
(あさだ・たかし)
認知症の治療・予防の第一人者。医学博士。筑波大学名誉教授。メモリークリニックお茶の水理事長・院長。1955年、島根県に生まれる。1982年、東京医科歯科大学医学部を卒業。東京医科歯科大学神経科精神科などを経て、2001年、筑波大学臨床医学系精神医学教授に。2014年、東京医科歯科大学医学部附属病院(現・東京医科歯科大学病院)特任教授。2015年、認知症の早期発見・早期治療に特化したメモリークリニックお茶の水院長。40年にわたって認知症の研究と臨床を続ける。著書には、『効く!「脳トレ」ブック』(三笠書房)、『認知症ってそもそも何ですか?』(Gakken)、『認知症グレーゾーンからUターンした人がやっていること』(アスコム)などがある。
松田美智子
(松田美智子)
料理研究家。日本雑穀協会理事。テーブルコーディネーター。女子美術大学講師。1955年、東京都に生まれ、鎌倉で育つ。女子美術大学を卒業。ホルトハウス房子氏に師事し、各国の家庭料理を学ぶ一方、会席料理、中国料理を学ぶ。1993年より「松田美智子料理教室」を主宰。季節感を大切にした、おしゃれでつくりやすい料理に定評がある。最近は、「脳活ごはん」にも注力。著書には『家庭料理は郷土料理から始まります。』(平凡社)、『季節の仕事(天然生活の本)』(扶桑社)、『ぜんぶ、おいしい! うちのごはん』(静山社)などがある。
担当より一言
朝田先生の「グレーゾーンなら間に合います」というおことばが心強く、本書に習って認知症を遠ざけたいと思います。脳活レシピも、レパートリーに加えたいものばかりです。