本書の内容
0~5歳児の隠れた才能はこうやって発掘!
乳幼児期の子どもたちは知らないことだらけ。まっさらな状態から「〇〇とはこういうもの」と学んで物事の本質をどうとらえるかという「概念形成」が何よりも大事。この点が日本の乳幼児教育では全く抜け落ちています。また、お絵描きが好きな子、おさんぽが好きな子、おしゃべりが好きな子など、好きなことはその子の「自己表現」。この時期に、大人の適切な関わりによって、子どもの才能を発掘し育てて伸ばせば、誰もが優秀児になれます!
本書は、モデル園における乳幼児教育の研究「CRAYONプロジェクト」の奇跡的実績をもとに、五感や言葉、数などの「概念形成」と色・画像、音楽・リズム、体を動かすなどの「自己表現」の2つの観点から、0~5歳児の強み・才能の発掘・開花を強力サポート!パパ、ママ、じいじ、ばあば、必読!
●色や形が気になる子りょうちゃん⇒視覚概念アップ! ●音の違いが気になる子とみぃくん⇒聴覚概念アップ!
●お絵描きが好きな子やえちゃん⇒画像的表現アップ! 他
目 次
第1章・CRAYONってなあに?
第2章・関わりは観察からはじめよう
第3章・CRAYONクラスの子どもたち
第4章・苦手克服、才能開花 子どもたちはここまで変わる!
第5章・CRAYONでみる活動実践!
韓(ハン)の講義の時間
まとめ 才能発掘&サポートのチェックポイント
著者プロフィール
韓昌完
(ハン・チャンワン)
1969年、韓国春川市に生まれる。2005年に東北大学大学院医学系研究科博士後期課程(障害科学)、2011年に同大学大学院経済学研究科の博士後期課程(経営学)を修了し、W博士号を取得。韓国の又松大学保健福祉学部の助教授、琉球大学教育学部の教授を経て、下関市立大学の理事及び副学長に兼任後、2022年4月に同大学学長に就任。2015年、教育現場で「気になる子」や「発達障害」という言葉のひとり歩きでひろがる間違った認識を正すべく、子どものニーズに着目した「IN-Childプロジェクト」を立ち上げる。その後、乳幼児教育・子育て支援の観点から、子ども一人ひとりの概念形成の特徴と才能を発掘する「CRAYONプロジェクト」を始動。モデル園での実践では、保護者や保育士の適切な関わりによって、子どもの強みを活かし伸びしろを伸ばすことに成功。著書にはベストセラー『その子、発達障害ではありません IN-Childの奇跡』(さくら舎)などがある。
担当より一言
「多動だなと思っていた子も、身体表現や体感概念が強みだと気づくことができた。子どもの行動に対する見方が変わった」という保育士さんの言葉どおり、子どもの才能に気づくうれしい視点が得られます!