本書の内容
急成長する不動産ビジネス、強欲トップ企業の法網くぐり抜け闇商法!
大阪市のメインストリート御堂筋に2025年、大阪のランドマークとなる淀屋橋ツインタワービルが誕生する。その裏で一つの理不尽な事件が闇に葬られていた――。大和ハウス工業が超一等地であるこの土地売買の仲介を口約束で依頼し、契約締結後に仲介手数料を反故にしたのだ。売り主・三菱東京UFJ銀行のキーマンである頭取、買い主・大和ハウス工業の社長、仲介業者ともに高校の同級生。友情から始まった話は、億にものぼる仲介料踏み倒しというありえない結末に終わった。
グループ売上高4兆円を超える業界トップの大和ハウスはじつは業界内でもタチの悪さが評判だ。いわく、契約などの書面を交付せず、全て口約束で強行する。支払い・契約を先延ばしにする等々。著者は淀屋橋以外でもその横暴を経験していた。覚書・契約書を結ばせず口約束だけで進行し、後出しで条件を翻す。躍進を続ける優良企業は「数字が全て」の違法体質なのか。義理人情を逆手にとった大企業に翻弄された不動産業者の真実の告発!
目 次
第一章・友情が育む”御堂筋の夢”
第二章・成功から奈落へ突き落とす裏切り
第三章・躍進企業の裏の顔
第四章・嘘と欺瞞に埋め尽くされた法廷
著者プロフィール
秋山健太郎
(あきやま・けんたろう)
1947年、愛媛県に生まれる。県立新居浜西高校を卒業後、同志社大学を卒業。1970年、大末建設に入社。営業マンとしてビル・マンション・金融機関店舗建設等を手掛けたのち、1978年に独立しメイコー建設を設立。1999年にエイシーエンタープライズに社名変更。これまで主に以下の建設コンサルタント・土地売買仲介・開発を手掛ける。
医療法人徳洲会、冠婚葬祭互助会ベルコ十三店、高槻市・加古川市・彦根市・津市・大垣市のオーミケンシ土地売却・店舗誘致、東急不動産・大阪ガス都市開発・伊藤忠商事・積水ハウス・三菱地所レジデンス等のマンション用地、大阪市のドーム横再開発、阪神電鉄大物駅・魚崎駅・手島橋駅(ガード下等)土地有効利用。
担当より一言
同級生の友情から始まった話が、「例の御堂筋の話だが、この仕事から降りてくれないか」、そして「俺は最初からおまえたちに頼んだ覚えはないぞ」へと変わっていく。理不尽な“大和ハウス流”の問題の闇は深い。