本書の内容
骨盤が全身の身体機能をよくする法を教えてくれます!
よく「骨盤が歪む、ゆるんでいる」などといわれますが、大間違いです。東大病院で臨床を続ける著者は、骨盤は最も誤解されている身体の部位だと言います。その骨盤、じつは傾きや動きを見れば身体のどこに問題があるかわかります。本書は、骨盤をめぐる誤解を解き、「骨盤‐股関節-背骨」身体のセンターを知ることから始め、医学的エビデンスを示しながら、不調や痛みを改善する方法を示します。それには、まず自分の骨盤タイプを知ることです。前傾・後傾はじめ可動域や筋力のチェックまで本書でできます。タイプが明らかになったら、不調や痛みをどう改善していくか、ストレッチや筋トレなど治療プログラムがつくれます。自分の身体の問題点と改善策を骨盤が教えてくれます。図版多数!
目 次
プロローグ 骨盤が教えてくれること
第1章 もっと知りたい身体の中心部
第2章 いち早く不調に気づくために
第3章 骨盤タイプで自分の身体の問題が明らかに
第4章 骨盤改善プログラム
第5章 骨盤を味方にする日常生活術
著者プロフィール
山口正貴
(やまぐち・まさたか)
東京大学医学部附属病院リハビリテーション部理学療法士。1980年、東京都に生まれる。東京理科大学理学部在学中にぎっくり腰をわずらい、リハビリテーションに関心を持つ。卒業後、帝京平成大学専門学校理学療法学科を経て、2005年、東京大学医学部附属病院に入職。2007年より千葉県福祉ふれあいプラザ介護予防トレーニングセンターで予防事業を兼任する。理学療法士として医療・予防業務にたずさわるかたわら、腰痛の研究を開始。2016年の研究論文で日本理学療法士学会の第8回優秀論文表彰で優秀賞を受賞。NHKの「ガッテン!」などにも出演。
著書には『「ねたままストレッチ」で腰痛は治る!』(集英社)、『姿勢の本』『背骨の医学』(以上、さくら舎)がある。
担当より一言
上半身と下半身をつなぎ、身体の中心にある骨盤! 絶対的な存在なのに普段、意識に上ることはあまりありません。ところが骨盤には、自分の身体のクセが色濃く表れているのです。それも多くは放っておくと痛みや不調につながるものです。本書で、自分のためのストレッチや筋トレなどケアのプログラムをつくりましょう。