BOOKS INFORMATION 書籍案内

歴史・哲学・宗教

異説・逸話の天皇列伝

成務・仁徳から大正・昭和まで

原田実:著

定 価:1980円

発売日:2023年4月6日

頁 数:288ページ

判 型:四六判/並製

ISBN:978-4-86581-381-4

本書の内容

天皇の異説・逸話から正史の裏側が見えてくる!

高天原の神の直系という神話の時代から現代まで連綿と続く「天皇」。天と地を祭祀によって結ぶ機能を持つ天皇をめぐっては、個人としての逸話やこの世と異界との間に介在する中間者としての伝説などがさまざまに生まれてきた。ウロコや尻尾を持つ異形の天皇、改革に挑戦した天皇、怨霊になった天皇、正史に貶められた天皇、教養あふれる女性天皇、天皇の権威を利用した陰謀論……『古事記』『日本書紀』をはじめ、古今の文献に描かれた天皇35人37代の物語から、時代とともに変化して生き抜いてきた天皇の姿と日本の歴史が見えてくる。
●仁徳天皇(16代)=多くの女性と浮名を流す ●雄略天皇(21代)=『日本書紀』では「大悪天皇」 ●皇極・斉明天皇(35・37代)=鬼神に滅ぼされた巫女天皇 ●天智天皇(38代)=「不改常典」の謎 ●陽成天皇(57代)=暴君伝説の裏側 ●宇多天皇(59代)=日本史上最初の猫マニア ●花山天皇(65代)=好色な愚帝の実像 ●崇徳天皇(75代)=生きながら天魔と化す ●後醍醐天皇(96代)=破壊と創造のトリックスター ●後桜町天皇(117代)=教養あふれる最後の女帝 ●昭和天皇(124代)=天津教事件と元東宮女官長の予言ほか

目 次

第1章 天皇前史
第2章 天皇の誕生――「倭王」から「天皇」へ
第3章 正史に描かれた天皇――正史はウソもつく
第4章 和歌の守護者――政治から文化へ
第5章 乱世を生き抜く天皇
第6章 権威者として生きる天皇
第7章 変貌する天皇

著者プロフィール

原田実

(はらだ・みのる)
1961年、広島県に生まれる。龍谷大学卒業。八幡書店、昭和薬科大学助手を経て、歴史研究家。と学会会員。ASIOS(超常現象の懐疑的調査のための会)会員。主要テーマは偽史・偽書。著書には『偽書が揺るがせた日本史』(山川出版社)、『オカルト「超」入門』『江戸しぐさの正体――教育をむしばむ偽りの伝統』『江戸しぐさの終焉』(以上、星海社新書)、『オカルト化する日本の教育』(ちくま新書)、『つくられる古代史――重大な発見でも、なぜ新聞・テレビは報道しないのか』(新人物往来社)、『もののけの正体』(新潮新書)、『捏造の日本史』(KAWADE夢文庫)などがある。

担当より一言

教科書で習った「薬子の変」。810年に起こった平城上皇と嵯峨天皇の間の抗争で、女官の藤原薬子は平城をそそのかした悪女というイメージだった。だが、これを記したのは正史『日本後記』で嵯峨天皇が編纂の勅を出したもの。ということは……。正史は勝者の視点の歴史だということを改めて考えてみると興味深い。