本書の内容
ささいな表情が心の内をもろに語っている!
表情分析研究は、進化論で有名なイギリスの自然科学者チャールズ・ダーウィンに始まり、アメリカの心理学者ポール・エクマンらによって研究が進み、心理学の分野のみならず、アニメーターやロボット工学の分野などで応用、進化しています。そして、2008年に微表情の存在が実証されます。著者は「表情分析」の日本の第一人者。犯罪捜査やテレビ番組などの分析要請にも対応しています。本書は、著者自身が営業の折りに担当者の微表情に気づいたことで人生を急転回させた例に始まり、微表情を察知するための「人の心を読む練習」、営業・接待・キックオフミーティングなどへの対処法を、問題を解きながらマスターするかたちになっています。人生の流れが悪くなっているときなどに有効な現状打開法のひとつです。
目 次
はじめに――私に起こったバタフライ・エフェクト
第1章 顔面筋が心もようを伝える
第2章 人の心を読む練習
第3章 初対面の味方! 微表情コミュニケーション術
第4章 日本人特有の表情を知る
第5章 微表情検知力の磨き方
おわりに――人生の風向きが変わる
著者プロフィール
清水建二
(しみず・けんじ)
1982年、東京都に生まれる。空気を読むを科学する研究所代表取締役。防衛省研修講師。
早稲田大学政治経済学部を卒業後、東京大学大学院でメディア論やコミュニケーション論を学ぶ。日本で有数の認定FACS(Facial Action Coding System:顔面動作符号化システム)コーダ―の一人。微表情解読に関する各種資格を持ち、官公庁や企業での研修やコンサルタント活動、犯罪捜査協力などを精力的におこなっている。
著書には『0・2秒のホンネ 微表情を見抜く技術』(飛鳥新社)、『「顔」と「しぐさ」で相手を見抜く』(フォレスト出版)、『ビジネスに効く 表情のつくり方』(イースト・プレス)、『裏切り者は顔に出る』(中公新書ラクレ)などがある。
担当より一言
その「え!」という表情は、驚きなのか、嫌悪なのか? その興味の表情は、どの程度の興味を示しているか? 誰の怒りがいちばん強いか? など、人との距離のとり方がわかります。