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心理・教育・科学

人は迷いをどう解きほぐせるか

フロイトかユングかアドラーか

杉山崇:著

定 価:1650円

発売日:2023年1月11日

頁 数:224ページ

判 型:四六判/並製

ISBN:978-4-86581-374-6

本書の内容

三大心理療法家が多くの迷いを溶かします!

複雑な社会に生きる人間は、その複雑な環境に合わせて、心も脳も複雑になりました。人間の脳は、いわば「迷う能力がある脳」。人間は迷いながら生きるように作られ進化した動物ですが、迷いイコール不幸なわけではありません。
本書はフロイト、ユング、アドラーの三大心理療法家の名言をもとに、つらく苦しく迷うのではなく、楽しく迷うための方法を探す本です。悩み、迷い多き人生における、あなたの「最適解」を三人の巨匠の言葉の中からきっと見つけられはずです。
「幸福になる方法は、自分で実験してみなければ分かりません」(フロイト)
「外側を見る人は夢見ます。内側を見る人は悟ります」(ユング)
「人生最大の危険は、用心しすぎることです」(アドラー)

目 次

第1章 「幸せ」への迷い
第2章 「やる気」への迷い
第3章 「自己肯定感」への迷い
第4章 「人間関係」への迷い

著者プロフィール

杉山崇

(すぎやま・たかし)
1970年、山口県下関市に生まれる。心理学者。臨床心理士。神奈川大学人間科学部教授、同大学院人間科学研究科委員長。心理相談センター所長。公益社団法人日本心理学会代議員。一般社団法人日本キャリアカウンセリング学会副会長。法政大学大学院講師
学習院大学大学院人文科学研究科にて心理学を専攻。在学中から、子育て支援、障害児教育、犯罪者矯正、職場のメンタルヘルスなど、さまざまな心理系の職域を経験。心理学と脳科学を融合した次世代型の心理療法を目指す。心理学だけでなく社会学、人類学、マーケティング、児童学、家族学、犯罪学、進化学、認知神経科学などにも造詣が深い。「NHKニュース」「ホンマでっか!?TV」などテレビ出演多数。
主な著書に、『いつまでも消えない怒りがなくなる 許す練習』(あさ出版)、『精神科医が教えないプチ強迫性障害という「幸せ」―― 気になってやめられない「儀式」がある人の心理学』(双葉社)などがある。

担当より一言

なにかに迷っているときというのは、なんとも不快なものです。しかし、この本でもあるように、人間はもともと迷う生き物です。それは人間が複雑な社会を生きているからにほかなりません。単純でない社会に生きるがゆえに進化した一つの形。それを嘆いていても仕方がありません。本書はそんな不快な「迷い」を楽しみに変える方法について書かれています。見方、感じ方、捉え方一つで自分にとっての「迷い」が変わります。やり方次第でどうにも変えられるという、人間と人生の幅の広さを感じられる、そんな一書です。