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歴史・哲学・宗教

終わりなき戦争紛争の100年史

大戦・冷戦・テロの真相

六辻彰二:著

定 価:1980円

発売日:2022年10月6日

頁 数:320ページ

判 型:四六判/並製

ISBN:978-4-86581-364-7

本書の内容

戦争は不可避なのか!?

近代的な国家は戦争によって生まれた。そして、近代国家の誕生は戦争を激しくした。戦争はなぜ起こり、どう展開していくのか。戦争はなぜくり返されるのか。第一次世界大戦(1914年)からウクライナ侵攻(2022年)までの100年余、世界で起きた88の戦争・紛争と投入兵器を一挙解説! 戦争と国際政治の実態を知ることが、戦争を防ぐ最大の予防策である。

目 次

第1章 第一次世界大戦――総力戦の幕開け:セルビア侵攻、東部戦線、無制限潜水艦作戦ほか。
第2章 第二次世界大戦――史上最大の戦争:太平洋戦争、エチオピア戦争、冬戦争ほか。
第3章 東西冷戦――二大陣営の対決:朝鮮戦争、ベトナム戦争、ハンガリー動乱、中東戦争ほか。
第4章 植民地主義の清算――境界線の呪い:印パ戦争、コンゴ動乱、レバノン内戦ほか。
第5章 グローバル化の影――誰もが武装できる世界:湾岸戦争、ソマリア内戦、コソボ内戦ほか。
第6章 対テロ戦争の嵐――イスラム過激派のグローバル・ジハード:9・11、シリア内戦ほか。
第7章 現代の紛争――相互依存とハイブリッド戦:エチオピア内戦、ウクライナ侵攻ほか。

著者プロフィール

六辻彰二

(むつじ・しょうじ)
1972年、大阪府に生まれる。横浜市立大学文理学部卒業。博士(国際関係)。国際政治、アフリカ研究を中心に、学問領域横断的な研究を展開。横浜市立大学、明治学院大学、拓殖大学などで教鞭をとる。著書に『イスラム 敵の論理 味方の理由』(さくら舎)、『対立からわかる! 最新世界情勢』(成美堂出版)、『世界の独裁者――現代最凶の20人』(幻冬舎新書)、『日本の「水」が危ない』(ベスト新書)、共編著に『21世紀の中東・アフリカ世界』(芦書房)。他に論文多数。「Yahoo! ニュース個人」オーサー、「ニューズウィーク日本版」コラムニスト。

担当より一言

かつて「戦争を知らない子供たち」という歌があったが、いまや「戦争を知らない大人たち」がほとんどとなった。戦争にはさまざまな側面があり、当事国以外の思惑もからんでくる。戦争の歴史と複雑な世界の一端を知ることから始まる。