本書の内容
カラーで見応え充分、240の阿吽の一対!
日本においてコンビニの数よりも圧倒的に多いという神社。その境内にほぼ必ず置かれている狛犬だが、恐ろしい顔をしたもの、びっくり顔のもの、ひょうきんな表情のもの、筋肉隆々のもの、子どもがまとわりついているもの、角があるもの、毛並みの美しいものなど、よく見ると顔つきやデザインなどがさまざまである。
とくに東京23区の寺社には、江戸時代に全国の大名屋敷があったことから地域の特徴をもつ狛犬がいたり、江戸っ子の意地と見栄からさまざまな工夫を凝らした狛犬がいたりと、見応えがある。
本書はおもに東京の寺社の狛犬を、つくられた年代ごとに取り上げ、それぞれ写真と歴史的来歴や見どころを紹介する。
◎オールカラー、寺社の住所付きの索引も掲載!
目 次
狛犬の歴史
1600~1700年代の狛犬
1800年代の狛犬
1900年代の狛犬
2000年代と年代不詳の狛犬・そのほかの狛犬と神使
著者プロフィール
荒 勝俊
(あら・かつとし)
1957年、茨城県に生まれる。早稲田大学理工学術院総合研究所上級研究員/研究院教授。農学博士/技術士。専門はバイオテクノロジー。
30年ほど前から仕事のかたわら全国の寺社仏閣を巡り、狛犬や仏像の魅力にとりつかれる。東京狛犬散歩の会主宰。
担当より一言
狛犬の表情や仕草があまりにも生き生きとしていて、思わずそれを彫った石工に思いを馳せてしまいます。この図鑑を読んだが最後、寺社を訪れた際には狛犬を見ずにはいられなくなるでしょう。ぜひ近所の寺社にはどんな狛犬が鎮座しているのか、お散歩がてら見に行ってみてください。