本書の内容
「書く力」は書き出しと終わりの一文で決まる!
確かに、一文で人の印象は決まってしまう! しかし、著者は警察担当だった新人記者時代にデスクの隣で鍛えられ、ようやく「書く」仕事を任されるようになった。その後、「書ける」記者になり、社会部から外報部に移り、さらに人気コラム「素粒子」を担当するまでにいたった。一記者の「書いてきた歴史」を踏まえ、どうすれば、スムーズに書けるようになるかを段階を追って示す。著者は言う、野球選手がボールを投げるときのことを思い描いてみてほしい、その一連の動作が「投げる力」。「書く力」も同様に基本動作を確認することで身につく、と。書くことが気持ちよく、楽しくなる本!
目 次
第一章 わかりやすく書くルール
第二章 個性が表れる文章に
第三章 気持ちを伝える書き方
第四章 書くときは五感を総動員
第五章 語感を磨く方法
第六章 季節感をアクセントに
第七章 変化球や裏技も使う
第八章 ユーモアのひとふりで一変
第九章 一期一会の文章
著者プロフィール
真田正明
(さなだ・まさあき)
1956年、大阪市に生まれる。京都大学文学部哲学科を卒業。1980年、朝日新聞入社。警視庁キャップ、プノンペン・ジャカルタ支局長、アジア総局長などを経て論説副主幹。2010年11月から2018年3月まで夕刊のコラム「素粒子」を担当。2021年に退社後、朝日カルチャーセンターで文章教室の講師を務める。
著書には『朝日新聞記者の200字文章術』(さくら舎)がある。
担当より一言
新人記者の手習いから始まり、人気コラム「素粒子」を担当するまでに。人は「書く力」をどう身につけていけるのかが体験的に明かされます。