本書の内容
近現代、結局ロシアがひっかき回した!
2022年2月、ロシアのウクライナ軍事侵攻の衝撃! 多くの人があり得ないと思っていた予想が覆され、戦争が始まった。20世紀は常識・定番・通説だった理解が21世紀には通用しなくなっている。だが、世界の「今」は複雑な近現代史200年の流れとつながっている。ロシア革命後、二度の世界大戦を経て、世界は東西冷戦に突入した。NATO誕生、ベトナム戦争、キューバ危機、文化大革命、ソ連消滅、湾岸戦争、イスラムテロ……。かつての資本主義VS共産主義、米ソの攻防は、現在、自由主義VS専制主義、米中覇権争い、ロシア・ウクライナ戦争へと形を変えて続いている。有名人のエピソードやベルリンの壁崩壊の意外な内幕などを交え、ロシア革命からウクライナ侵攻までの攻防を、『源平合戦』のような物語の流れとして見る。すると、世界の「今」と「歴史はくり返す」がよくわかる。するする読めて頭に入るおもしろ世界史!
目 次
第1章 押し寄せる資本主義の荒波
第2章 世界初の社会主義国家・ソ連の誕生
第3章 第二次大戦後、世界は東西に分裂
第4章 東西冷戦下のガチ対決
第5章 冷戦の終わり、テロのはじまり
第6章 自由主義VS専制主義、明日はどっちだ!
著者プロフィール
藤井青銅
(ふじい・せいどう)
1955年、山口県に生まれる。第1回「星新一ショートショートコンテスト」入賞を機に、作家・脚本家・作詞家・放送作家の活動を開始。「夜のドラマハウス」「NHK-FM青春アドベンチャー」「FMシアター」など書いたラジオドラマは数百本にのぼる。「オールナイトニッポン」をはじめ多くのラジオ・テレビ番組の台本や構成も手がける。また腹話術師・いっこく堂のデビューにあたり脚本・演出プロデュースを担当。最近では、落語家・柳家花緑に47都道府県のご当地新作落語を提供している。著書には『一芸を究めない』(春陽堂書店)、『教養としての「国名の正体」』(柏書房)、『一日で一気に学ぶ超日本史』(扶桑社新書)、『「日本の伝統」の正体』(新潮文庫)、『ラジオにもほどがある』(小学館文庫)などがある。
担当より一言
資本主義VS共産主義の戦いから、自由主義VS専制主義の戦いへ。近現代史の大きな流れを見てみると、「歴史はくり返す」のは本当だなと感じます。「まさか」が現実になる日が来ないことを祈るばかりです。