本書の内容
実用英語に狂った男たちの孤独な闘い!
昭和40年代、巷がチープな英語ブームに沸くなかで、受験英語のような実践で役に立たない英語(=英語術)に憤りをおぼえ、実用英語(実践的な英語=〝斬れる英語”)の重要性を唱えて広めていこうとした著者。
関西の英語サークル、商社などのビジネス界、同時通訳界、NHKのラジオ英語講座などで名を馳せた確かな英語の使い手たちとの交流、彼らへの挑戦とそこからの学び、自身が指揮を執る英語道場の試み、山ごもりでの鍛錬など、常に大車輪で「英語道」を追究しつづけた奮闘の記録。
目 次
第1章:ナニワ英語道の勃興
第2章:英語の天下人との決闘
第3章:蒸発体験と新たな葛藤
第4章:終わりなき鬼と悪魔の闘い
著者プロフィール
松本道弘
(まつもと・みちひろ)
1940年、大阪府に生まれる。国際ディベート学会会長。関西学院大学を卒業し、日商岩井、アメリカ大使館同時通訳者、日興証券(国際業務役員秘書)、NHK教育テレビ上級英会話番組「STEPⅡ」講師などを経る。世界初の英語による異文化コミュニケーション検定「ICEE」を開発。日本にディベートを広めたことでも知られる。インターネットテレビ「NONES CHANNEL」で「GLOBAL INSIDE」に出演。英語道の私塾「紘道館」館長。
著書には『最新日米口語辞典』(共編、朝日出版社)、『速読の英語』(プレジデント社)、『難訳・和英口語辞典』『難訳・和英「語感」辞典』『難訳・和英ビジネス語辞典』『難訳・和英オノマトペ辞典』『アメリカ大使館 神といわれた同時通訳者』(以上、さくら舎)など170冊近くがある。2022年3月逝去。
担当より一言
海外に行かずに英語力を鍛えた著者ですが、こういった行動力と強い意志に基づいたものだったのだと圧倒されます。また当時の大阪のようすや英語界についての描写もあり、昭和の熱気が感じられる一冊です。