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心理・教育・科学

デジタル依存症の罠

ネット社会にどう対応するか

香山リカ:著(精神科医)

定 価:1650円

発売日:2022年5月11日

頁 数:184ページ

判 型:四六判/並製

ISBN:978-4-86581-341-8

本書の内容

デジタル漬けからリアルな自分を守る本!

著者が精神科医になった頃、テレビゲームは楽しみと同時に癒しやなぐさめなどの効果があるものだった。それから25年余、社会は爆発的にデジタル化に突進。インターネットとスマホの驚異的普及は、生活をガラリと変えた。なかでも、スマホの衝撃は計り知れない。それによるコミュニケーションの形、人とのつきあい方の変容は、子どもから高齢者まで、どれほどの影響を受けているか。デジタルの恩恵は大きく、多分野に加速度的に拡大。もはや誰もがデジタルから離れられなくなっている現状に、精神科医として、どうしても悪影響や危険性、潜んでいる問題に言及しないわけにはいかない。そして、それらにどう対応すればいいのかを具体的に語る。

目 次

序 章 デジタル社会に生きるということ
第1章 テクノストレスなしで生きられない
第2章 SNS依存症の深層
第3章 ICT(情報通信技術)教育がもたらすもの、奪うもの
第4章 デジタル多重人格の出現
第5章 シニアのデジタル依存症は悪性化しやすい
第6章 心の専門家はSNSをどう使うべきか
終 章 デジタル情報疲れへの処方箋

著者プロフィール

香山リカ

(かやま・りか)
精神科医。北海道むかわ町国民保険穂別診療所副所長。
1960年、北海道に生まれる。東京医科大学を卒業。豊富な臨床経験から、現代人の心の問題を分析し、さまざまな提言を続けている。立教大学現代心理学部教授を経て、現在は地域医療にも取り組んでいる。
著書には『親子という病』(講談社現代新書)、『しがみつかない生き方』(幻冬舎新書)、『「発達障害」と言いたがる人たち』(SB新書)、『「いじめ」や「差別」をなくすためにできること』(ちくまプリマ―新書)、『もっと、自分をいたわっていい』(新日本出版社)、『精神科医・香山リカのわかりみが深いココロの話』(白夜書房)などがある。

担当より一言

「デジタル空間でどんなによいことがあろうが、どんなにひどいことがあろうが、実際に生きていくのはリアルな空間での『この私、このからだ』なのである」と香山さんは最後に言います。デジタル依存社会に生きるしかない私たちが心していくことだと思います。