本書の内容
若返りは「口の健康」から!
「歯医者さんは歯を治す人」と一般的に思われていますが、著者は「口の機能を回復、維持するのが目的」と言います。口は「食べる、しゃべる、呼吸する、嚙みつく、表情をつくる」などなど、生命に直結するかけがえのない器官です。その口がないがしろにされているのが現在の歯科医療ではないか、と問題提起します。一方、歯は命にかかわることはないと思われがちですが、大間違い。がんや認知症にも関係していると研究報告があります。また「ほうれん草が硬い」という子どもの出現など軟食化が進み、咀しゃく回数が減ることで脳の活性が妨げられていることも実証されています。そして長生きすれば歯が失われる率も高くなります。それをカバーするのは入れ歯なのか、インプラントなのか……。多くの臨床を踏まえて最適な口腔医療を示します。歯が大事なのではなく、口が大事なのです!
目 次
第1章 なぜ「口」はすごいか!
第2章 咀しゃくの思いもよらない奥深さ
第3章 歯周病の深層
第4章 人生100年時代に欠かせない入れ歯
第5章 インプラントの功罪
第6章 全健康を守る口腔医療
著者プロフィール
林 晋哉
1962年、東京都に生まれる。歯科医師。
日本大学歯学部を卒業後、勤務医を経て、1994年、林歯科を開業(歯科医療研究センターを併設)。2014年より千代田区平河町で診療。「自分が受けたい歯科医療」を追求し、実践している。
著書には『いい歯医者 悪い歯医者』(講談社+α文庫)、『歯医者の言いなりにるな!』(角川oneテーマ21新書)、『子どもの歯並びと噛み合わせはこうして育てる』(祥伝社)、『歯科医は今日も、やりたい放題』(三五館)などがある。
担当より一言
「口」ってすごい!と思わずにはいられません。咀しゃくが健康や脳活にあなどれないことも痛感。まず、ガムを習慣化することから始めましょう!