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健康・医学

運動・減塩はいますぐやめるに限る!

「正しい健康情報」の罠

大脇幸志郎:著

定 価:1760円

発売日:2022年3月10日

頁 数:268ページ

判 型:四六判/並製

ISBN:978-4-86581-333-3

本書の内容

「体にいい!」を見聞きしたらあやしいと思え!

ちまたには毎日「健康には××がいい」「××をとると体にいい」といった健康情報があふれており、私たちはそれに翻弄されている。しかし、世に出回っている健康情報の大部分はでたらめ、と著者は明かす。実際には、運動ではやせない/塩で血圧は上がらない/油はやせる/サプリメントは必要ない/DHAで認知機能低下は防げない/自律神経を自力で整えるのは幻想/健診・検診はムダ/健康寿命が伸びると不健康な期間が長くなる/そもそも「免疫力」は実在しない! 
人間の体はとてもうまくできており、具合が悪いところがあれば感じるようになっている。知らないうちに進行し、症状が出たときには手遅れになっているような怖い病気はそれほど多くない。健康に気をつけなくても、人は平均して80代くらいまで生きられるのだ。健康情報に振り回されるのをやめ、好きなものを食べ、気ままに暮らすほうが幸せになれる。医師が明かす目からウロコの“アンチ健康実用書”! 読めばきっと生き方が変わる!

目 次

第1章 コロナの話はやめよう
第2章 運動をやめよう
第3章 塩を食べよう
第4章 油を食べよう
第5章 バランスのいい食事をやめよう
第6章 体にいい生活をやめよう
第7章 時代に追いつくのをやめよう
第8章 もの知りごっこをやめよう
第9章 おせっかいをやめよう
第10章 本当に幸せになれるのか?

著者プロフィール

大脇幸志郎

(おおわき・こうしろう)
1983年、大阪府に生まれる。東京大学医学部卒業。出版社勤務、医療情報サイトのニュース編集長を経て医師となる。首都圏のクリニックで高齢者の訪問診療業務に携わっている。著書には『「健康」から生活をまもる 最新医学と12の迷信』、訳書にはペトル・シュクラバーネク著『健康禍 人間的医学の終焉と強制的健康主義の台頭』(以上、生活の医療社)、ヴィナイヤク・プラサード著『悪いがん治療 誤った政策とエビデンスがどのようにがん患者を痛めつけるか』(晶文社)がある。

担当より一言

前半部は怒濤の内容で、「え! この健康情報もでたらめなの!?」と目からウロコが何枚も落ちていきます。
後半部は延命治療など、人の生き方・死に方の問題にまで進み、心を揺さぶられます。
「死にゆく人が、『わたしは見捨てられていない』と思えること。残された人が『わたしたちは見捨てなかった、医者も見捨てなかった』と思えること。わたしはそれだけを考えています」
「関わるべき人が揃って、いっしょに悩み、いっしょに決め、先週決めたばかりのことを考え直し、けっきょく同じ結論に戻る。そのプロセスをつうじて、『せいいっぱい関わった』という自信が作られてくるのだと思います」
――深く、深くうなずける言葉です。人が生きることにマニュアルはない、そう思います。