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文芸・一般

明解! 漢字名探偵

曖昧な漢字・読めない漢字・知らない漢字

山口謠司:著

定 価:1980円

発売日:2021年12月9日

頁 数:288ページ

判 型:四六判/並製

ISBN:978-4-86581-324-1

本書の内容

さあ、漢字のおもしろ解読に挑戦!

古代の中国人は、可能なら漢字一個で、ありとあらゆる現象、存在を書きたいと思っていました。だから「手首」を一字で示す漢字があり、「くしゃみ」は漢字一字で「嚏」と書きます。そうして新しい漢字がどんどん生まれていく一方、途中で意味が変わったり、意味や読みがわからなくなってしまった謎漢字もたくさんあります。また、私たちが部首や旁(つくり)で思い込んでいる意味とはまったく異なる意味をもつ字もあります。漢字は生き物なのです。
本書は40の部首ごとに一般的な漢字+知らなくてもいい漢字を解説。さあ、漢字探偵になった気分で、漢字の謎を解読しましょう! 漢字の成り立ちがわかると、さまざまなうんちく・教養も身につき、漢字がもっともっと楽しくなります。

目 次

40の部首ごとに、一般的な漢字+知らなくてもいい漢字を楽しく解説!

=阿鼻叫喚の「さけび」とは/=イノシシではなくブタの骨/=中国語からつくられた国字/=身体をくねらせてこちらを見る美女/=お母さん+子ども=好き/=もともとは迎賓館だった?/=「できない」を一語でいう/=御嶽と御岳、どう違う?/=糸を交差させて布を編む/=かすかで得体が知れない/=土地の神様に許可してもらう/=天の神が降臨する姿/=釘を打つ音でもあった/=屯と日からつくられた漢字/=成長しきっていない若い枝/=ヨーロピアンとは程遠い意味/=古くは自のパーツを書いていた/=どこで使われている字? などなど

著者プロフィール

山口謠司

(やまぐち・ようじ) 
1963年、長崎県に生まれる。大東文化大学文学部准教授。博士(中国学)。大東文化大学大学院に学ぶ。1989年よりイギリス、ケンブリッジ大学東洋学部に本部をおいて行った『欧州所在日本古典籍総目録』編纂の調査のために渡英。以後、10年におよびスウェーデン、デンマーク、ドイツ、ベルギー、イタリア、フランスの各国図書館に所蔵される日本の古典籍の調査を行う。その後、フランス国立社会科学高等研究院大学院博士課程に在学し、中国唐代漢字音韻の研究を行い、敦煌出土の文献などをフランス国立図書館で調査する。
著書にはベストセラー『心とカラダを整える おとなのための1分音読』(自由国民社)、『語彙力がないまま社会人になってしまった人へ』(ワニブックス)をはじめ、『日本語の奇跡』『ん』『日本語通』(以上、新潮新書)、『日本語を作った男』(集英社インターナショナル、第29回和辻哲郎文化賞受賞)、『文豪の凄い語彙力』『一字違いの語彙力』『頭のいい子に育つ0歳からの親子で音読』(以上、さくら舎)などがある。

担当より一言

漢字の本と聞くとカタい内容かと思いますが、いろいろな漢字のうんちく話やエピソードがすごく面白いです! 漢字の6割が読み方や意味が不明だったり、「もやし」に漢字があることを知ったりするだけで、毎日使っている漢字にこんな話があるのか、と豊かな気持ちになってきます。私のお気に入りは「尛」。小さい×3で、なんだかとっても可愛らしい!