本書の内容
古代の秘儀からスピリチュアルまで秘められた叡智!
古今東西、人は謎に惹かれ、隠された真理を解き明かそうとしてきた。神秘とは「人間の知恵では計り知れない不思議なこと。普通の認識や理論を超えたこと」。論理的に哲学を展開していくと、現象世界を超えた神秘の世界という概念が必ず生じてくる。宇宙の原理や神など至高の実在を求め、大いなるものとの合一による力や自己変革を追求する西洋と東洋の神秘思想の系譜を紹介し、宗教・哲学・科学との深い結びつきを見ていく。
輪廻転生、高次元界、新プラトン主義、グノーシス、魔術師シモン・マグス、一者(ト・ヘン)、デミウルゴス、天使、悪魔、魔女、梵我一如、ウパニシャッド哲学、ヴェーダ、解脱、ムーラーダーラ・チャクラ、無我、空の思想、唯識、阿頼耶識、密教、金剛頂経、曼陀羅、言霊、奇門遁甲の術、宿曜秘法、道鏡、陰陽道、安倍晴明、魔術師アルベルトゥス・マグヌス、キリスト教異端、ユダヤ教カバラ、神人合一、アイン・ソフ、生命の樹、ヘルメス文書、エメラルド・タブレット、万物照応、マクロコスモスとミクロコスモス、錬金術、賢者の石、秘密結社薔薇十字団、占星術、アカシック・レコード、エノク語、白魔術師ジョン・ディー、スウェーデンボルグの霊視、動物磁気、サン・ジェルマン伯爵、エリファス・レヴィの召喚儀式、オカルティズム、ブラヴァツキー夫人、神智学、魔術結社黄金の夜明け団、20世紀最大の魔術師クロウリー、シュタイナーの『アカシャ年代記』、アトランティス、エドガー・ケイシーの透視、ユングの集合的無意識、オルゴン・エネルギー、アルタード・ステーツ(変性意識状態)、ニューエイジ、ブレイン・マシン、ヘミシンク、体外離脱、チャネリング、超越瞑想、ニューソート、引き寄せの法則、スピリチュアルと量子力学……。異端と直観、呪術と科学の融合が開く異世界への扉。古代の秘儀からスピリチュアルまで、驚異の思想がもたらす知のパラダイムシフト! 「もう一つの世界」をめぐる歴史が知的興奮を呼び起こす! 図版も多数収録!
目 次
第1章 古代西洋の神秘思想――現実界と高次元界
第2章 東洋の神秘思想――超人的能力の覚醒
第3章 中世神秘思想の展開――キリスト教異端とユダヤ教カバラ
第4章 近代神秘思想の豊穣――錬金術と秘密結社
第5章 神秘思想 驚異の巨人たち
第6章 現代のスピリチュアル思想――量子力学と引き寄せの法則
著者プロフィール
富増章成
(とます・あきなり)
中央大学文学部哲学科を卒業後、上智大学神学部に学ぶ。河合塾、その他大手予備校で日本史、駿台予備学校・佐鳴予備校で倫理、現代社会などの講師を担当。難解な哲学や歴史などをわかりやすく解説する本を執筆し、好評を博している。
著書には『超訳 哲学者図鑑』(かんき出版)、『読破できない難解な本がわかる本』(ダイヤモンド社)、『図解でわかる! ニーチェの考え方』(KADOKAWA)、『深夜の赤信号は渡ってもいいか?』(さくら舎)、『この世界を生きる哲学大全』(CCCメディアハウス)などがある。
担当より一言
「なぜ、スピリチュアルには量子力学が付きものなのか?」が不思議だった。本書を読むと、それが納得できる。古代から、神秘思想と科学は車輪の両輪のようにセットの関係だったのだ。人はより高みをめざして生きたいと願うもの。古代も現代も、人間は同じなのだと感じる。