本書の内容
不安や不調をどう解消! 大事なことは身体が教えてくれる!
コロナ禍で人と接することが制限されているなか、心身の不調を訴える人が増えている。こうした状況は身体に何をもたらすか、心にどう作用するか。からだの声を聴く身体心理学の第一人者が答える。もともと狩猟採集民だった人類が定着し、物を所有するようになったことに、心身の不調の原点がある! さらに視覚以外の五感が退化してきている現状に、嗅覚や聴覚などをどう取り戻すか。また、いま問題になっている同調圧力にどう対処していくかから、自己肯定感を高める方法まで、身体心理学の科学的知見が語られる。「手洗いで心を洗う」「左手を握ると怒りが抑えられる」「においを失うと寿命が縮まる」などの情報も得られる。
目 次
第1章 まさかの心身の不調の原点
第2章 動きつづける身体の深層はどうなっている?
第3章 退化してきている五感を取り戻す
第4章 内臓からの声を聴く
第5章 本物の絆をつくる身体
著者プロフィール
山口創
(やまぐち・はじめ)
1967年、静岡県に生まれる。早稲田大学大学院人間科学研究科博士課程を修了。専攻は、健康心理学、身体心理学。桜美林大学リベラルアーツ学群教授。臨床発達心理士。
著書には『皮膚はいつもあなたを守ってる』『手の治癒力』(以上、草思社)、『皮膚感覚の不思議』(講談社ブルーバックス)、『皮膚は「心」を持っていた!』(青春新書インテリジェンス)、『子育てに効くマインドフルネス』(光文社新書)、『からだの無意識の治癒力』(さくら舎)などがある。
担当より一言
内臓、筋肉、皮膚などの身体の部位が深いメッセージを発していることが、本書でわかります。健康に充実感をもって生きるために欠かせない本です。