本書の内容
何でもありで命をつなぐ「しぶとい生きざま」!
生き物たちの生き方は千差万別、何でもあり。怠け者の分まで生真面目に働き続けるアリ、強者の目を盗んでこっそりうまいことやるミナミゾウアザラシ、子孫を残すために群れを乗っ取るも自分も追放されてしまうライオン、生き延びるにはいい加減なほうがいいヒキガエル、強すぎたために滅びた古代魚ダンクルオステウス……。働き、怠け、戦い、子作り、食って食われ、死んでいく。ひたすら今を生きる生き物たちの姿に感銘!強いだけでは生きられない、いい加減でなければうまくやれない。切なくて、なぜか元気がわいてくる大人の生物マンガ!
目 次
1 怠け者を世話して過労死――アミメアリ
2 子供はたいてい殺される――ライオン
3 弱くてもうまいことやる方法――ミナミゾウアザラシ
4 可愛いいけれど策略家――カクレクマノミ
5 強さがアダとなる――ダンクルオステウス
6 へこたれずに生きる――ヒキガエル
7 20年たつと滅びる――アカシュウカクアリ
著者プロフィール
池田清彦
(いけだ・きよひこ)
1947年、東京都に生まれる。生物学者。早稲田大学名誉教授。東京教育大学理学部卒業、東京都立大学大学院理学研究科博士課程生物学専攻単位取得満期退学、理学博士。構造主義生物学の見地から科学論・社会評論の執筆、テレビ番組(「ホンマでっか!?TV」)長期出演など幅広く活躍している。趣味は昆虫採集。カミキリムシ収集家としても知られる。著書には『本当のことを言ってはいけない』(角川新書)、『自粛バカ』(宝島社新書)、『「現代優生学」の脅威 』(インターナショナル新書)、『もうすぐいなくなります』(新潮社)、『ほどほどのすすめ』(さくら舎)などがある。
村木豊
(むらき・ゆたか)
1977年、東京都に生まれる。東京水産大学水産学部卒業。出版社に勤務し、書籍の編集、イラスト・マンガ制作に従事する。現在はフリーのイラストレーター。昆虫採集や釣り、キノコ採りなどで得た知見を活かし、生き物のイラストやマンガを主に描いている。
担当より一言
命ある限り力いっぱい生ききる生き物たち。生きる意味など求めない清々しさに、なぜか元気をもらえる!