BOOKS INFORMATION 書籍案内

歴史・哲学・宗教

日本人のための日中韓興亡史

八幡和郎:著

定 価:1800円+税

発売日:2021年4月6日

頁 数:320ページ

判 型:四六判/並製

ISBN:978-4-86581-291-6

本書の内容

今の日中韓の問題点が見えてくる!

現代の日本人にとって近くて遠い国、それが中国と韓国だ。古代から深く絡み合ってきた日中韓三国には近年、経済や外交、領土や歴史認識、地政学リスクなどで、さまざまな摩擦・衝突が起きている。だが今後、東アジアは世界経済の中心になるとみられ、日中韓三国の歴史をきちんと理解することが欠かせない。日中韓の興亡史を三国並行スタイルで読む本書なら、それぞれの歴史や英雄名とともに、出来事の関係性と流れの理解が進む。たとえば5世紀に「倭の五王」が中国南北朝時代の宋に使節を派遣したのは、朝鮮半島で高句麗と対立しながら南部に得た領土を認めてほしい、というものであり、13世紀に高麗が元(モンゴル)に屈していたため、元寇で日本に攻めてきたのは元と高麗軍の軍勢であった。古代中国文明と古朝鮮、邪馬台国や『日本書紀』の読み解き方、漢民族の帝国である秦漢から北方民族の影響を受けた隋唐へ、中国に従属する道を歩んだ李氏朝鮮、激動の近現代史と、この1冊で現在にいたる三国の流れと関係性が通観できる! 豊富なエピソードに加えて文化・風俗・慣習などの蘊蓄も入って面白い。日中韓関係がわかる地図・年表・系図入り!

目 次

プロローグ 日中韓関係のはじまり
第 1 章 東アジアの諸民族はこうして生まれた
第 2 章 古代中国文明と漢民族の成立
第 3 章 日本と半島の統一国家成立と中国の多民族化
第 4 章 モンゴル帝国と中世の東アジア
第 5 章 西洋との出会いと日中韓の興亡
エピローグ 近現代の日中韓関係と世界

著者プロフィール

八幡和郎

(やわた・かずお)
1951年、滋賀県大津市に生まれる。東京大学法学部を卒業後、1975年、通商産業省入省。入省後官費留学生としてフランス国立行政学院(ENA)に留学。北西アジア課長(南北朝鮮担当)、大臣官房情報管理課長、国土庁長官官房参事官などを歴任し、1997年退官。国士舘大学大学院客員教授、徳島文理大学大学院教授を務めるかたわら、作家、評論家として活躍中。
著書には『世界と日本がわかる最強の世界史』『日本と世界がわかる最強の日本史』『歴史の定説100の嘘と誤解』(以上、扶桑社新書)、『「領土」の世界史』(祥伝社新書)、『誤解だらけの韓国史の真実』(イースト新書)、『本当は分裂は避けられない!?中国の歴史』(SB新書)、『365日でわかる世界史 世界200カ国の歴史を「読む事典」』(清談社Publico)、『日本人のための英仏独三国志』(さくら舎)などがある。

担当より一言

有史以前から盛んな交流があった日中韓。江戸時代の鎖国による空白を取り戻すかのように、明治以降は激動の時代となった。鎖国がなかったらどのような展開になっていただろうか。