本書の内容
無理やり自白に追い込む強圧の取調べテクニック!
2016年7月の第24回参議院選挙。初の18歳投票となったこの選挙の翌日から、大阪府警が動きはじめた。おおさか維新の会から立候補した候補者の事務局長が公選法違反容疑で逮捕、そして東京在住の著者も言いがかりに近い公選法違反容疑をかけられた。選挙違反の場合、選挙前からクロにするための監視がはじまっている。事務所へのガサ入れ後、任意取調べがはじまる。否認を受け入れず、朝から晩まで何十回も同じ質問をくり返す刑事、取引先に拡散する「あの人、悪いことしたらしいよ」の噂。取調べ6日目、55歳の誕生日についに逮捕された。手錠・腰縄姿で移送され留置場入りし、刑事+検事のさらなる取調べに突入する。恫喝する熱血刑事やこしゃくなセクシー検事とのバトル、勾留延長の果てに迎えたのは、検察からの略式起訴・罰金刑という“取引”だった――。ある日突然「容疑者」となる危険性は誰にでもある。カルト教団の洗脳のごとき取調べに対抗するには、心構えとテクニックが必要だ。有罪めざして突っ走るジェットコースターに突然乗せられた男の実録・オモシロ闘争記! 全国民必読の「わが身を守るための“被疑者十戒”」を収録!
目 次
第1章 選挙のプロが公選法違反!?
第2章 取調べという名の洗脳作業
第3章 留置場生活スタート
第4章 熱血刑事+セクシー検事との神経戦
第5章 略式起訴という“大団円”
著者プロフィール
渡辺強
(わたなべ・つよし)
選挙コンサルタント。1961年、北海道に生まれる。駒澤大学法学部卒業。衆議院議員秘書を経て、選挙PRの老舗会社に入社。1999年に独立し政治・選挙PR専門家集団「プロジェクトWITH」を設立、20年以上におよぶ実績を持つ。2008年より時事通信社、内外情勢調査会講師。2011年より一般社団法人日本選挙キャンペーン協会理事。日本で活躍するトップクラスの選挙コンサルタントとして、すべての都道府県において政治活動、選挙活動にたずさわり、「候補者の特性と土地柄」を重視した総合選挙戦略を展開。大手広告代理店と組む政党PRでも定評がある。
2016年、第24回参議院議員選挙における公職選挙法違反で逮捕。略式起訴で罰金刑となった。
担当より一言
笑いながら読めるが実にこわい! 取調べを受ける羽目になったら、自分は簡単に自白に追い込まれてしまいそうだ。おしゃべりな人、相手に自分をわかってもらいたいと考えがちな人は、巻末の「わが身を守るための“被疑者十戒”」をぜひ読んでほしい!