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心理・教育・科学

考えるナメクジ

人間をしのぐ驚異の脳機能

松尾亮太:著

3刷

定 価:1,500円+税

発売日:2020年5月19日

頁 数:192ページ

判 型:四六判/並製

ISBN:978-4-86581-245-9

本書の内容

ナメクジは脳も生態もスゴいんです!

どこからともなく現れ、銀色のスジを残して這うナメクジ。農作物の害虫であり英語ではのろまの代名詞でイメージは悪い。ナメクジを生食して死亡した海外男性のニュースもあった。だが、ナメクジの脳を研究して19年の著者によれば、人間には及びもつかないすごい「脳力」があるのだ。「学習」と犬並みの高度な論理思考ができ、苦悩もする。脳の出先機関である触角に記憶も保存できる。脳も触角も壊れる勝手に再生し、しかも脳の真ん中には食道が通っている!
本書はそんなナメクジのすごい「脳力」とふしぎな生態(呼吸とうんちは同じ孔、頭の横から産卵など)を軽妙なタッチで紹介。ヒトにはまねできないナメクジの脳力は、ヒトのあり方だけが最良ではないことを教えてくれる。ナメクジ研究生活の悲喜こもごもからは、陽の当たらない研究こそが面白さにあふれていることがよくわかる。常識と非常識が入れ替わる楽しいナメクジ脳の世界へようこそ!

目 次

第1章 ナメクジってどんな生き物?
第2章 すごい「脳力」があふれている動物界    
第3章 ナメクジは賢い!
第4章 人間をはるかにしのぐナメクジの「脳力」
第5章 ナメクジの生き方
第6章 愛と青春のナメクジ研究 

著者プロフィール

松尾亮太

(まつお・りょうた)
1971年、兵庫県伊丹市に生まれ、大阪府箕面市で育つ。京都大学理学部卒、東京大学大学院理学系研究科修了。大学院時代はラットを用いた脳研究に従事し、「海馬長期増強に伴い発現変化する遺伝子の網羅的探索」で博士(理学)取得。三菱化学生命科学研究所特別研究員を経て、2001年、東京大学大学院薬学系研究科助手。ここでナメクジの脳研究に出会う。2005年、徳島文理大学香川薬学部講師、2012年、同准教授。2013年、福岡女子大学国際文理学部准教授を経て2019年、同教授。ナメクジの学習機構、および嗅覚、視覚の研究に従事している。

担当より一言

「ナメクジの脳の本なんて」と思った方、書店で見かけたら試しに手に取ってみてください。予想を裏切る面白さ! ナメクジからなぜか人間のあり方も見えてくる不思議さ! 楽しく読めて世界がちょっぴり広がります!