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文芸・一般

最終版 気くばりのすすめ

鈴木健二:著

定 価:1500円+税

発売日:2020年4月7日

頁 数:200ページ

判 型:四六判/並製

ISBN:ISBN978-4-86581-242-8

本書の内容

いまこそ日本人が忘れた「気くばり」を!

ミリオンセラー『気くばりのすすめ』から40年。91歳になった著者が語る、最新にして最終版『気くばりのすすめ』。東京大空襲の体験、「博覧強記の国民的アナウンサー」といわれたNHKのアナウンサー時代、定年退職後に行った、地域伝承芸能の復活や、障害児を含む県民たちによるコンサートの上演などの社会事業。さまざまな経験を経て辿り着いたのは、この令和の時代だからこその「気くばり」の大切さであった。

母のこと、父のこと、友人のこと、番組・組織のこと、ボランティアのこと、食事のこと、日本語のこと、マスコミのこと、戦争のこと――「これが遺稿になるだろう」と言う著者が、日本人が忘れてしまった「気くばり」のたしなみを書き下ろす!

目 次

第1章 生きるということ

第2章 母と父の気くばり

第3章 人間の未来、光の子ども達

第4章 人間不在の非気くばり社会

第5章 最高にして至善のたしなみ

第6章 感動なしに人生はありえない

終章 人間の原点とは

著者プロフィール

鈴木健二

(すずき・けんじ)

1929年(昭和4年)に東京に生まれる。52年にNHK入局、翌53年からテレビ放送が始まると、「クイズ面白ゼミナール」などあらゆる分野の数々の番組で新境地を開拓、驚異的な視聴率を記録し、博覧強記の国民的アナウンサーと呼ばれて親しまれる。

1988年(昭和63年)定年退職後は一転して社会事業に専心。熊本県立劇場を拠点に、私財を投じて文化振興基金を設立。過疎で衰退した地域伝承芸能の完全復元を通して数々の村を興し、多数の障害者と県民の愛と感動の大合唱「こころコンサート」を最高1万2千人参加で、全国で7回制作上演して文化と福祉を結ぶ。

70歳で青森県立図書館長に転じ、「自分で考える子になろう」を旗印に約200の小学校で押しかけ授業をし、読書の普及を図る。75歳で退職。この間テレビ大賞、日本雑学大賞、ユーモア大賞、文化庁長官表彰他多数を受賞。

著書は400万部突破の『気くばりのすすめ(正・続)』(講談社)など200冊を超える。

担当より一言

戦中、戦後、平成、令和と生き抜いてきた方が、いまこの社会を見て何を思うのか。言葉のひとつひとつがずっしりと響いてきます。40年前の『気くばりのすすめ』を読んだ方にも、そんな本知らない! という世代の方にも、読んでいただきたいです。ちなみに、私は今回40年前の『気くばりのすすめ』を初めて読んだのですが、現代にも当てはまることが多くて驚きました。講談社さんの本ですが、こちらもあわせて読んでみるとおもしろいと思います。