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社会・政治

田中角栄 最後の激闘

下剋上の掟

大下英治:著

2刷

定 価:1800円+税

発売日:2020年2月4日

頁 数:392ページ

判 型:四六判/並製

ISBN:978-4-86581-236-7

本書の内容

「きさまッ! 次の選挙で落としてやるッ!」

いまもなお、理想の政治家として名が挙がる田中角栄。首相経験者にしてロッキード事件の刑事被告人でもある田中は、自民党内最大派閥・田中派を率いて、大平政権、鈴木政権、中曾根政権をつくり、「キングメーカー」として君臨していた。しかし、10年以上にわたり「最大派閥ながら総理を出せない」矛盾に、田中派内の鬱屈は高まっていた。竹下登・金丸信コンビは小沢一郎、羽田孜、梶山静六などを率いてひそかにクーデターを画策。盤石の田中軍団に走る亀裂。「食うか、食われるか」の激闘の末、ついに創政会(のちの経世会)を旗揚げする。しかし、田中派を二分し、血で血を洗う全面抗争が待ち受けていた……。かつて政治は真のドラマだった! 権謀術数の政界で生き残りを懸け、暴力団稲川会もかかわる激闘を繰り広げた角栄と男たちの、超ド級の権力闘争!

目 次

第一章・政界を支配する闇将軍
第二章・下剋上――権力奪取のクーデター
第三章・田中支配の終焉
第四章・激突!最強派閥の跡目争い
第五章・権力の祭りはつづく
終 章・巨星、墜つ

著者プロフィール

大下英治

(おおした・えいじ)
1944年、広島県に生まれる。広島大学文学部を卒業。「週刊文春」記者をへて、作家として政財官界から芸能、犯罪まで幅広いジャンルで旺盛な創作活動をつづけている。著書には『十三人のユダ 三越・男たちの野望と崩壊』(新潮文庫)、『昭和闇の支配者』シリーズ(全六巻、だいわ文庫)、『トップ屋魂 首輪のない猟犬』(イースト新書)、『安倍官邸「権力」の正体』(角川新書)、『高倉健の背中 監督・降旗康男に遺した男の立ち姿』(朝日新聞出版)、『孫正義に学ぶ知恵』(東洋出版)、『落ちこぼれでも成功できる ニトリの経営戦記』(徳間書店)、『逆襲弁護士 河合弘之』『専横のカリスマ 渡邉恒雄』『激闘!闇の帝王 安藤昇』『永田町知謀戦』(1・2・3・4)『百円の男 ダイソー矢野博丈』『日本のドン 血と弾丸の抗争』(以上、さくら舎)などがある。

担当より一言

権力闘争の凄さと闘いに揺れる人間心理。角栄の「決断と実行」の裏には非情なドラマがあったことを伝える一冊!