本書の内容
最先端の心の医療が患者と家族を癒している!
いま、日本人の2人に1人が一生のうちに一度はがんになり、その内の3人に1人がなくなる時代。日本にがん患者と家族の心のケアをおこなう最先端医療・精神腫瘍科を導入したパイオニアでもある著者が、がん患者に寄り添うなかで、とくに心を打たれた話、深く感動したことを書き記した一冊。がんショック(告知)でうつになった人が心を変えるまで。再発・転移の不安をどう乗り越えたか。パートナーや子ども、家族がおこなうサポートは。慢性病としてのがんとのつきあい方は。……本書に収録された話のひとつひとつが、悲嘆し、落ちこんだ心をしっかり解凍します!
目 次
第1章 ひとりっきりじゃない
第2章 個性あふれるがんとの闘い
第3章 魂のレベルで交流する
第4章 がんになった意味に思いを寄せる
第5章 ターニングポイントになった日
第6章 未来から風が吹く
著者プロフィール
保坂隆
(ほさか・たかし)
1952年、山梨県に生まれる。保坂サイコオンコロジー・クリニック院長、聖路加国際病院・診療教育アドバイザー。一九七七年、慶應義塾大学医学部卒業後、同大学精神神経科に入局。1990年より2年間、米国カリフォルニア大学ロスアンゼルス校精神科へ留学。東海大学医学部教授を経て、2010年、聖路加国際病院で精神腫瘍科を開設。がん患者の心のケアにあたる。2017年、聖路加国際病院を定年退職し、保坂サイコオンコロジー・クリニックを開業。
著書には『50歳からは「孤独力」!』『苦悩力』『精神科医がたどりついた「孤独力」からのすすめ』(以上、さくら舎)、『がんでも、なぜか長生きする人の「心」の共通点』(朝日新聞出版)、『空海に出会った精神科医』(大法輪閣)、『精神科医が断言する「老後の不安」の9割は無駄』(KADOKAWA)などがある。
担当より一言
「がんは慢性病」という16年間ステージ4の女性。乳がんになったお母さんに何をしたらいいか聞いてきた小学校6年生。がんになって婚活する女性、出産した女性。どのエピソードにも瑞々しい生が凝縮されています。