本書の内容
そのひとことで「うまい!」と言われる!
「言葉」は不思議。生活や社会が変わることで廃れたり、また新たに生まれたり。その一方で、ずっと使われ続けている言葉もあったり。語呂がよくリズミカルなもの、思わぬ由来があるもの、たとえが秀逸で愉快なもの。もし、そのときそのときの状況・状態や心境にピッタリの言葉を使いこなせたとしたら、人としても、一段階上に行けると思いませんか?
この本では古くから使われている名句から、ことわざ・慣用句、四字熟語、カタカナ言葉、コミュニケーションに使う気の利いた表現まで、さまざまなシチュエーションで使える幅広い日本語を紹介。しかもすべての言葉に例文付きなので、「生きた」語彙力を養えます。さらには言葉の由来やその言葉が使われている映画などを紹介するなど、「ちょっとした知識」も満載です!イラスト36枚(中根ゆたか)入り。
目 次
第1章 のどもとで引っかかっていることをスッキリと言う
第2章 いわく言いがたいことを上手く言う
第3章 自分の気持ちを上手に言う
第4章 大げさな表現やたとえを使って上手く言う
第5章 人生の教え・知恵をスッキリと言う
五十音索引
著者プロフィール
山口謠司
(やまぐち・ようじ)
1963年、長崎県に生まれる。大東文化大学文学部准教授。博士(中国学)。大東文化大学大学院に学ぶ。1989年よりイギリス、ケンブリッジ大学東洋学部に本部をおいて行った『欧州所在日本古典籍総目録』編纂の調査のために渡英。以後、10年におよびスウェーデン、デンマーク、ドイツ、ベルギー、イタリア、フランスの各国図書館に所蔵される日本の古典籍の調査を行う。その後、フランス国立社会科学高等研究院大学院博士課程に在学し、中国唐代漢字音韻の研究を行い、敦煌出土の文献などをフランス国立図書館で調査する。
テレビやラジオの出演も多く、NHK文化センター、朝日カルチャーセンター、中日文化センターなどでも定期的に講演や講座を開いている。
著書にはベストセラー『語彙力がないまま社会人になってしまった人へ』(ワニブックス)、『心とカラダを整える おとなのための1分音読』(自由国民社)をはじめ、『日本語の奇跡』『ん』『日本語通』(以上、新潮新書)、『日本語を作った男』(集英社インターナショナル、第二九回和辻哲郎文化賞受賞)、『文豪の凄い語彙力』『一字違いの語彙力』『頭のいい子に育つ0歳からの親子で音読』(さくら舎)などがある。
担当より一言
なじみ深い言葉も知らなかった言葉も、こうして見ると、その言葉がもつイメージの豊かさに驚きます。「山笑う」「山装う」はその景色を見る人の感情まで感じられるようだし、「びっくり水」「カモネギ」はアニメのようなコミカルさがあり、「遣らずの雨」はドラマのワンシーンのよう。言葉を知ると、世界の見方も変わります!