本書の内容
じんわり、ほっこり。心ぬくもる家族の情景!
大泣きの赤ちゃん、子どものままごと、親子の磯遊び、あうんの呼吸の夫婦、あたらしく迎える仔猫、
おばあちゃんのぬか漬け、おじいちゃんと老犬……
家族のさまざまな暮らしを詠んだ88の俳句をかわいいコミックと解説で紹介!
幸せと喜びとせつなさが詰まった家族のアルバムをめくるように、愛らしいねこたちがご案内します!
目 次
朝顔が日ごとに小さし父母訪はな(鍵和田柚子)
かはるがはる末つ子あやす冬の星(大高翔)
冷麦やさらりとかはす妻の愚痴(磯村光生)
家事一切言ひおいて出る涼しさよ(髙田正子)
鈴虫やちちははの靴ならびをり(堀本裕樹)
母の日のてのひらの味塩むすび(鷹羽狩行)
土用鰻息子を呼んで食はせけり(草間時彦)
など家族の情景を詠んだ88句!
著者プロフィール
堀本裕樹+ねこまき(ミューズワーク)
堀本祐樹(ほりもと・ゆうき)
1974年、和歌山県に生まれる。國學院大学卒。俳句結社「蒼海」主宰。俳人協会幹事。第2回北斗賞、第36回俳人協会新人賞を受賞。2016、2019年度「NHK俳句」選者。東京経済大学非常勤講師、二松學舍大学非常勤講師。著書には句集『熊野曼陀羅』(文學の森)、『NHK俳句 ひぐらし先生、俳句おしえてください。』(NHK出版)、『俳句の図書室』(角川文庫)、『芸人と俳人』(又吉直樹との共著、集英社)、『ねこのほそみち』(ねこまきとの共著、さくら舎)などがある。
ねこまき(ミューズワーク)
夫婦ユニットによるイラストレーター。名古屋を拠点としながらコミックエッセイをはじめ、犬猫のゆるキャラマンガ、広告イラスト、アニメなども手がけている。著書にはアニメ化された『まめねこ』シリーズ、『ねこのほそみち』(堀本裕樹との共著。以上、さくら舎)、映画化された『ねことじいちゃん』シリーズ(KADOKAWA)、『マンガでわかる猫のきもち』(大泉書店)、『ケンちゃんと猫。』(幻冬舎)、『トラとミケ』(小学館)などがある。
担当より一言
「猫さがすビラ見てをりぬ夕桜」(細谷喨々)のマンガと解説で、拾い猫がいなくなって探し回った、小学生のときの心細さを思い出しました。あたたかくて、ちょっぴり切ない、そんな記憶の扉を開いてくれる素敵な一冊です!