BOOKS INFORMATION 書籍案内

ビジネス・経済

巨大企業危機

「権腐10年」の法則

藤井義彦:著

定 価:1500円+税

発売日:2019年9月3日

頁 数:200ページ

判 型:四六判/並製

ISBN:978-4-86581-215-2

本書の内容

経営者は10年やると必ず腐敗する!

「権腐10年」という言葉があるといわれるように、どんな権力も10年で必ず腐敗します。一時は隆盛を極めた企業が、倒産に追い込まれたり、規模を縮小せざるをえなくなったり、苦境に陥ることは少なくありません。カネボウ然り、東芝然り、そのほかにもシャープ、ダイエー、タカタ、そごう、日産など……。その裏には、赤字のごまかし、ワンマン体制、頑なな同族経営、顧客への傲慢な振る舞いなど、必ず経営者にまつわる失敗があります。
一方で、企業が危機を迎えた際に、経営者の英断によって危機を脱した企業もあります。伊藤忠商事やトヨタ自動車、パナソニックなどです。

本書では実際の企業を例に、どのような経営者の決断・行為が企業を危機に陥れるのか、あるいは危機から救うのかを紹介し、リーダーとしてのあるべき姿を示します。

目 次

第1章 名門企業の失敗

カネボウ・伊藤淳二、東芝・西田厚聡/佐々木則夫/田中久雄、シャープ・町田勝彦/片山幹雄

第2章 「成功」ゆえの失敗

そごう・水島廣雄、ダイエー・中内功、タカタ・高田重久、日産・ゴーン

第3章 危機回避の法則

伊藤忠商事・丹羽宇一郎、トヨタ自動車・豊田章男、パナソニック・中村邦夫

第4章 「権腐10年」の分かれ道

なぜ「天才経営者」が「天災経営者」になってしまうのか

情報の流れと側近から経営者の力量が見えてくる

「今が良ければ」と考えるか、「未来のために」と考えるか

「私」の有無が成功と失敗を分ける

この時代を生き抜くリーダーとは

                             他

 

 

著者プロフィール

藤井義彦

(ふじい・よしひこ)

兵庫県神戸市に生まれる。慶應義塾大学経済学部に入学後、スタンフォード大学経済学部へ交換留学生として渡米し同大学を卒業。帰国後に慶應義塾大学経済学部を卒業。株式会社カネボウに入社し、営業に25年間従事し、企画部長などを務める。ハーバード・ビジネススクールAMP(高等経営者講座)修了。1995年に株式会社イメリスミネラルズ・ジャパンの社長を経て、1998年にガンガー総合研究所(GRI)を設立。

慶應義塾大学ビジネススクール特別研究教授、英国国立ウェールズ大学MBA(日本語)プログラム・アカデミック・ディレクター、中国の西北工業大学客員教授などを歴任。

2011年には一般社団法人グローバル・リーダーシップ・コーチング協会を設立。

著書には『ハーバード流「第二の人生」の見つけ方』(東洋経済新報社)、『できるビジネスマンは瞑想する』(PHP文庫)、『どんな時にも成果を出すリーダーが磨き続ける5つの要諦』(日本生産性本部 生産性労働情報センター)などがある。

担当より一言

誰もが知る大企業、しかもその現在を知っているだけに、どの実例にも非常に説得力があります。企業の危機に経営者(リーダー)が関わっているのはもちろんですが、この本に挙げられている例を読むと、周りを支えた人の声のおかげで、道を誤らなかった経営者がいたこともわかります。リーダーを務めている人はもちろん、「平」である人にも読んで頂きたい1冊です!